24時間換気が寒いときの対策方法|北海道/新築/高気密高断熱
更新日:2020年03月11日
24時間換気が寒いときの対策は?
春は引っ越しの多い季節です。転勤や結婚、子どもの成長で新居に引っ越す人も多く、就職や進学で一人暮らしを始めるという人もいるでしょう。
一軒家の新築だけでなく最新のマンションやアパートにも、最近は便利な24時間換気が取り付けられています。花粉や黄砂、PM2.5など空気の悩みが多いこの季節、キレイな生活環境は本当にうれしいことです。
しかし24時間換気は、室内の空気を排出し外気を取り込んで空気清浄するため、気温が低い季節には冷たい外気で部屋が寒くなってしまいます。熱交換のできる24時間換気もありますが、熱交換率が100%ではないため室内の温度が下がってしまうことがあります。
24時間換気が寒いと感じたらどうすれば良いのでしょうか。まずは、24時間換気とは何でどんな種類があるのか紹介していきます。
24時間換気とは?
24時間換気は、自然に換気ができるため安心な設備ですが、常に外気を取り込んでいるため、季節や天気によっては寒いと感じてしまうことがあります。
便利な24時間換気がついているからと最新の物件に住み始めたら、換気口からの風が寒いと感じている人が増えています。新しい家は温かいという印象がありますが、24時間換気の義務付けで昔の家より寒いこともあります。
では、どうすれば24時間換気を上手く利用でき、快適に過ごすことができるのでしょうか。
24時間換気は3種類に分けられる
3種類の24時間換気について紹介します。
第3種換気
壁に排気口と給気口をつくり、室内の空気をファンで室外へ排出し、給気口から自然に新鮮な外気を取り込むのが第3種換気システムです。見た目も単純で使いやすく費用もかからないため、部屋の換気だけを考えれば効率の良い24時間換気システムと言えます。
このシステムは、外気をそのままの温度で室内に取り込むため、寒い冬は冷たい風が直接吹き込んできますし、夏は冷房をしていても暑い空気が入ってきて部屋の温度が快適になりにくく、光熱費も高くなるというデメリットがあります。
第2種換気
第3種はファンで室内の空気を排出していますが、これとは反対にファンを使って室内へ新鮮な空気を取り込み、室内の空気を自然に排出しているのが第2種換気システムです。高気密な建物でなければ、ちょっとした隙間からも湿気やフィルターを通さない空気が室内へ流れ込んでしまうので、気密性を高める必要があります。
第1種換気
24時間換気システムの中では最高の設備で、給気と排気を機械で行います。そのため、安定した空気の流れで安定した換気をすることができます。天井から排気と吸気を行うためのダクトを作る方法と、部屋ごとにファンで排気と吸気を行う方法があります。
寒くない!?第一種換気システムの熱交換型とは
季節や天気によって寒いと感じる日は、エアコンやストーブで快適な室内にしていても24時間換気で外気が直接入ってくると、室内の温度が一定にはならずこまってしまいます。第1種換気システムのファンで安定した空気の流れを作っても、室内が適温でなければ快適とは言えません。
冬の寒い日に、暖めた空気を排出し冷たい外気を室内へ取り込むのは、暖房代がかかり効率が悪く感じてしまいます。そこで便利なのが、熱交換型と呼ばれるシステムです。排出する暖かい空気で冷たい外気を温めて室内へ取り込むことができ、第1種換気にだけ採用することができます。
しかし、熱交換型の換気システムでも熱交換率は100%とは言えず、完全に室内と同じ温度の空気を吸気することはできないため、第1種の24時間換気システムでも寒いと感じてしまうことがあるでしょう。
新築だからできる対策
初回公開日:2018年04月23日
記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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