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2018年10月11日

日本国内/アメリカのウォーターサーバーの普及率・推移・理由

一昔前ウォーターサーバーといえば外国のセレブが使うもの…と思われがちでしたが、ここ数年、オフィスや店舗などウォーターサーバーを見かけることが多くなりました。実際日本ではどれぐらいの普及率なのか、アメリカの普及率と比較し、今後の日本市場の推移を考えて見ましょう。

日本国内/アメリカのウォーターサーバーの普及率・推移・理由

ウォーターサーバーってどんなもの?

ウォーターサーバーは、専用のボトルを設置するだけで、安心・安全な水(温水・冷水)を24時間いつでも飲める給水機器です。もともと業務用に作られたものですが、近年では家庭用も開発され、インテリアの1つとしてスタイリッシュなウォーターサーバーもあります。

日本ではまだ普及率が高いとはいえませんが、テレビコマーシャルなどで大々的に宣伝されるようになり、その認知度は高まっています。

ウォーターサーバーにはどんな水を使うのか

ウォーターサーバー用の水は「ミネラルウォーター(天然水)」と「RO水」の2種類があります。メーカーによってミネラルウォーターとRO水の両方を取り扱っているところと、どちらか片方だけしか取り扱っていないところがあります。

【ミネラルウォーター(天然水)】
化学処理されていない天然のミネラルが豊富な水。

【RO水】
天然の水を「RO膜(逆浸透膜)」で濾過し、不純物やミネラルを取り除いた水。

最近は富士山の麓から採取された天然水が人気です。しかし赤ちゃんのミルクや離乳食用に使う場合は、安全性が高くミネラルが少ないRO水を使うことをおすすめします。

ウォーターサーバーのボトル

ウォーターサーバーのボトルは「ワンウェイ方式(使い捨て)」と「リターナブル方式(再利用)」の2種類があります。それぞれメリット、デメリットがあります。最近はワンウェイ方式が主流になっているようです。

まずは、それぞれのメリットとデメリットを挙げてみましょう。

ワンウェイ方式のメリット、デメリット

ワンウェイ方式のボトルは使い切り、使い捨てタイプです。

【メリット】
・使い切りなので新鮮さが保たれ雑菌繁殖の心配がない
・使い切ったボトルは家庭用ゴミとして処理できる
・ウォーターサーバーのメンテナンス費用が不要
・ウォーターサーバーレンタル料が無料

【デメリット】
・料金がリターナブルと比べると水の値段が髙い
・ゴミを捨てる手間がかかることと環境に優しくない
・ウォーターサーバーのメンテナンスはセルフ

ワンウェイ方式のボトルは中身が減るとそれに応じてボトルが小さくなり、限りなく空気が入らない状態に保てるのがポイントです。使い切ったボトルも最終的には小さく畳めるので、ゴミの量もかさばりません。

リターナブル方式のメリット、デメリット

リターナブル方式はボトルを再利用します。

【メリット】
・ワンウェイ方式と比べると水の値段が安い
・ボトルが再利用なので環境に優しい
・専門家にサーバーメンテナンスをしてもらえる

【デメリット】
・回収してもらうまで空ボトルを保管しておかなければならない
・ウォーターサーバーのレンタル料が有料(のケースが多い)
・ガロンボトル内に外気が流入する(酸化しやすい)

専用ボトル(ガロンボトル)は再利用といっても洗浄、殺菌をきちんと施しているので安心して使えます。

ウォーターサーバー発祥の地はアメリカ

ウォーターサーバーの歴史は意外と古く、濾過システム付きのウォーターサーバーが誕生したのは1910年ごろのアメリカとされています。当時のアメリカ、特にアメリカ南西部は乾燥地帯で水が貴重でした。そのため、ウォーターサーバーの普及率が高まったのです。

1930年代には水の宅配ビジネスが盛んになり、水道水が確保できない土地に住む人たちの間で普及率が高まりました。

一方、日本はどの地域も水が豊富で人々の生活圏内には井戸や川があり、常時水を備蓄する生活習慣ではありませんでした。近年はスーパーやコンビニでペットボトルに入った水を買うことは普通のことですが、一昔前まで「水を買う」習慣は日本人にはありませんでした。さらに水道インフラが整っている日本では(一般的には)水道水を飲料水として利用している家庭が大半です。

このような土壌が、日本でのウォーターサーバー普及率が低い要素になっているのです。

ウォーターサーバーのメリット、デメリット

実際、ウォーターサーバーを使っている方々はどのようなメリット、デメリットを感じているのでしょう。

【メリット】
・おいしい水がいつでも手軽に飲める
・宅配なので購入が楽(重たいものを持ち運ばなくていい)
・ゴミ(ペットボトル)が減る
・災害時の備蓄水として使える
・インテリアとしてすぐれたデザインを楽しめる

【デメリット】
・設置する場所が必要
・温水・冷水使用の場合、電気代がかかる
・料金(水)がかかる
・タンクの入れ替え

特に赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭で、ウォーターサーバーの普及率が高まっているようです。

日本でのウォーターサーバーの普及率

ネットリサーチ・マイボイスコムが2010年から2016年まで(計7回)、ウォーターサーバーに関するアンケート調査を行いました。それによると「現在利用している」と回答した率は以下の通りです。

2010年 2.8%
2011年 3.2%
2012年 2.7%
2013年 2.9%
2014年 3.6%
2015年 4.1%
2016年 4.0%

となりました。少しずつですが普及率が高まっていることがうかがえます。

ウォーターサーバーの普及率が低い理由 きれいな水が蛇口から出る

日本でのウォーターサーバー普及率は5〜10%と言われています。一方、海外での普及率は50〜60%とかなり高い数字となっています。前述したとおり、日本では「水道水が安全」という意識が高く、海外ほどの普及率になっていないのが実情です。

確かに日本では全国各地、蛇口から出した水をそのままゴクゴク飲めます。だから敢えて高いお金を払ってウォーターサーバーを設置しようと思う人がまだ少ないのです。

ウォーターサーバーの普及率が低い理由 水の単価が高い

日本の一般的なウォーターサーバーは、本体がレンタル(無料)の代わりにミネラルウォーターの単価が高くなっています。さらに【注文ノルマ】が設定されており、契約内容によって月々の購入本数が決められています。

日本の代表的なウォーターサーバーメーカーの料金表によると、3カ月内に規定の本数(6本)未満しか注文しなかった場合、本体レンタル料が発生します。さらに本体のメンテナンス料が5,000円/年かかります。

月々のボトル料金(目安)は以下の通りです。
・2人暮らし 2,500円/月
・4人暮らし 5,000円/月
・2世帯住宅 10,000円/月

一方、海外の場合はウォーターサーバー本体は買い取りで、その代わりミネラルウォーターの単価が安くなっています。【注文ノルマ】もないので、必要な時、必要な本数購入できます。

ミネラルウォーターの単価がもっと安くなれば、日本でのウォーターサーバー普及率も一気に高まるのではないでしょうか。

日本でウォーターサーバーが注目されるようになったのは

日本で家庭用としてウォーターサーバーが注目されるようになったのは、2011年3月11日に起こった東日本大震災がきっかけだと言われています。当時、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、水道水が放射能に汚染されたのでは、と心配された方がたくさんいらっしゃいました。特に小さいお子さんがいるご家庭では、赤ちゃんの離乳食やお米を炊く際に、ペットボトルの水を利用する方が増えました。

これを機に、家庭用ウォーターサーバーを設置を考慮されたご家庭が増えたようです。実際に、2010年と2011年の普及率を見ると、0.4ポイント上昇しています。

ウォーターサーバー普及率の推移

JDSA(日本宅配水&サーバー協会)の発表によると2009年から2016年まで、ウォーターサーバー市場は以下の通り拡大しつつあります。

・2009年 488億円
・2010年 684億円
・2011年 910億円
・2012年 1170億円
・2013年 1207億円
・2014年 1189億円
・2015年 1286億円
・2016年 1400億円

2014年に少し下がりましたが、年を追うごとに市場が拡大していることがこの数字から分かります。やはり飛躍的に数字が伸びたのは2011〜2012年、つまり東日本大震災を機にウォーターサーバーの使用率、普及率が高まったと言えます。

アメリカでのウォーターサーバーの普及率

近年ではだいぶ水道インフラも整い水の安全性も高まっていますが、少し前までアメリカは水道水が決して安全ではありませんでした。水道水をそのまま飲む、ということはしていませんでした。それがウォーターサーバーの高い普及率の要因でもあります。その普及率は日本の10倍(約50%)とも言われ、2軒に1軒の割合でウォーターサーバーを利用しているようです。

インテリアとして設置したいスタイリッシュなウォーターサーバー

近年、日本ではインテリアとしてスタイリッシュなデザインのウォーターサーバーが人気を博しています。ウォーターサーバーを使いたいけど、ボトル剥き出しのガロン式やワンウェイ式を家の中に置くのはちょっと…と躊躇されている方も、水の安全性はもとよりデザイン性もすぐれたものがあれば、使ってみたいと思われる方も少なくないでしょう。

このように、利用者に利便性だけではなくインテリアとしても使いたい、設置したいと思わせるウォーターサーバーが増えれば、日本での普及率も高まっていくでしょう。

世界的に活躍する安積伸がデザインした「フレシャス・デュオ」は、2015年度の生活家電カテゴリーでグッドデザイン賞を受賞したウォーターサーバーです。さらにJIDAデザインミュージアムセレクションVol.17の永久収蔵プロダクトに選定され、機能、デザインともに世界的に高い評価を得ました。

日本を代表するデザイン家電ブランド「amadana」と、クリスタルウォーターが共同開発したウォーターサーバーです。さすがamadanaだけあって、そのデザインの素晴らしさは他のサーバーと一線を画します。

日本でもウォーターサーバー市場は広がっていく

日本ではまだ、普及率が高いとはいえないウォーターサーバーですが、着実に日本での市場を拡大しています。きっかけは2011年に起きた東日本大震災で、安心、安全な水を24時間、365日飲めることを希望する消費者が増えたからです。今まで以上に安心、安全、健康にお金を使う人たちが増えてきているのです。

ボトル剥き出し型ではなく、スタイリッシュなウォーターサーバーも人気です。インテリアとしてキッチンやリビングに設置する方もいらっしゃいます。amadanaといった人気ブランドとのコラボも、今後増えてくるでしょう。

実際、海外と比べて日本のウォーターサーバー料金はまだ高めですが、普及率が高まれば単価も安くなります。今後も、ユーザーのニーズに応えたサービスが充実し、ウォーターサーバー市場は拡大することは間違いありません。

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