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2018年10月03日

ウォーターサーバーの水は雑菌が繁殖しやすいって本当?|衛生面の問題と対策法

ウォーターサーバーは冷水や熱水が手軽に楽しめる便利な装置ですが、雑菌が繁殖するという衛生面の問題も懸念されています。ウォーターサーバー各社は自動クリーニング機構の採用など雑菌の繁殖を防止する改善を進めています。衛生面のポイントなどを中心にして現状を紹介します。

ウォーターサーバーの水は雑菌が繁殖しやすいって本当?|衛生面の問題と対策法

ウォーターサーバーって便利ですね

冷たい水もお湯も、水素水まで

ウォーターサーバーは冷たい水やお湯が手軽に利用できて便利ですね。最近は水素水もできる装置も増えてきました。オフィスや店舗、一般家庭まで広く普及してきています。

ウォーターサーバーの始まりは1910年代のアメリカと言われています。思ったより歴史がある装置ですね。日本に入ってきたのは1980年代ですが、急速に広まったのは2011年の東日本大震災の時からです。放射性物質による飲料水への懸念から、安全な水ということでウォーターサーバーの需要が増えたということです。

安全な飲料水という特長で愛用されているウォーターサーバーですが、最近は雑菌の混入など衛生面での問題が指摘されていて、使用法の注意喚起や機種選定のポイントとして重要になってきています。

機種や方式もいろいろ、選ぶのが大変

現在、ウォーターサーバーを扱っている会社は約20社ほどあります。提供される水の種類やサーバー本体のレンタル料、使い捨ての容器なのか回収式なのかなど、方式はいろいろです。衛生面では、雑菌の繁殖を防ぐ自動クリーニング機構の有無やメンテナンスの頻度などの違いがどこを選ぶかのポイントになるでしょう。

ウォーターサーバーの水、供給水の水質は?

清涼飲料水には水質基準が

ウォーターサーバーに提供される水は主に水道水をRO処理したRO水、あるいは各地の有名な天然水で清涼飲料水のカテゴリーになります。RO水は、水道水などの原水に圧力をかけて逆浸透膜(RO)に通して不純物を除いたものです。砂漠などで海水などから真水を造る技術と同じで、もともとが水道水ですから水質的には問題ありません。

天然水の水質基準には、食品衛生法の「清涼飲料水の規格基準」が適用されます。一般細菌や大腸菌群の他、カドミウムや鉛などの金属成分、pH値や味、臭気など、全26項目の基準が定められています。

もちろん家庭などに提供されるサーバー水はこれらの基準を合格したものなのですが、衛生面で問題となる雑菌などに汚染されるのは、サーバーの内部などで、装置を使っているうちに雑菌が繁殖するものです。

サーバー自体の製造基準は?

ウォーターサーバーの内部に使用されている配管や部品などに特別な基準はないようです。製造方法やメンテナンス方法についても明確な法的規制はないのですが、日本宅配水&サーバー協会がウォーターサーバーに関わる管理運営基準の指針(ウォーターサーバーガイドライン)を次の通り定めています。

構造要件の指針としては、外気との接触を避ける、外気が装置内へ侵入する部分にはフィルターを設けるなど、外気の遮断を重要視しています。外気中にはさまざまな雑菌が存在しているので、サーバー内部に侵入すると増殖して衛生面での問題がでてきます。

また、製造やメンテナンスの現場は食品や医療機器などの現場と同様の識別や記録、衛生管理などの徹底を定めています。

ウォーターサーバーの内部で雑菌は繁殖する

ウォーターサーバーの雑菌、検証結果

ウォーターサーバーの雑菌はどの程度なのか?
東京都の機関が調査した結果が2例あるので紹介します。

東京都生活文化局の調査では、試験した5機種のサーバーのうち3機種から清涼飲料水の一般細菌の基準(100 個/ml)を超える雑菌が検出されています。92日間にわたる調査で2週間毎にボトル交換するスケジュールで、最高5900個/ml(43日目)の雑菌が検出されています。

東京都健康安全研究センターでの調査でも開封済みボトル水や冷水口からは経常的に細菌が検出され、その細菌数は100~100000個/mlに及んでいます。

ただ、温水口からは細菌は検出されず、ふき取りによる調査でも温水と接触する部品やエアフィルター部分からは細菌が検出されないという結果になっています。方式のなかでは、使い捨てのワンウェイ型ボトルを冷蔵するタイプのサーバーが、雑菌の増殖抑制に効果があって衛生面では最も良いとされています。

思いのほか、雑菌が繁殖するものですね。どのようなウォーターサーバーでも衛生的に使うのには雑菌が繁殖しないような注意が必要なようです。衛生的に使うための注意、管理点を見ていきましょう。

雑菌はどこから

水は純度が高いほど異物をどんどん吸収する性質があります。ウォーターサーバーの供給水も純度が高いので、雑菌などの異物と接触するとこれを吸収してしまいます。

サーバーへの雑菌の侵入は外気からのものがほとんどです。採水するとボトルのなかにボコボコっと空気が入りますね。今のウォーターサーバーは空気の入り口に高性能のエアフィルターを取り付けて雑菌の侵入を防いでいます。

また、ウォーターサーバーの供給水も軟質プラスチックを使ったボトルで採水して容量が減ると空気は入らず、ボトルがへこむタイプのものが多くなっています。空気が入らないので雑菌に関しては安心できるものです。

それと、採水口にも注意が必要です。雑菌は適度の温度で増殖します。温水口やボトルを冷蔵するタイプで雑菌が少ないのは、熱い、冷たい、そのような環境では雑菌が増殖しないからです。

採水口も外気に接触している部分で、雑菌が増殖しやすい環境にあると言えるでしょう。

衛生的にウォーターサーバーを使うための注意点

ウォーターサーバーの取扱各社はそれぞれ衛生面を考慮して雑菌の侵入を防ぐ工夫をしていますが、サーバーを衛生的に使用するには日頃のお手入れが欠かせません。特に採水口は手に触れないようにして、清掃するときにはアルコールのウエットティッシュのようなものを使うようにしましょう。

また、ボトルを交換する時には差し込み部分をアルコールティッシュなどで拭き取るようにすることも大切です。

適度な水の使用量も必要です。使用量が少なくて、月に1回もボトルを交換しないような頻度であれば、雑菌の増殖期間が長くなり不衛生な状態になりかねません。また、定期的なメンテナンスも衛生面では欠かせません。サーバーのなかの配管などには水垢などが蓄積されますので、メーカーに引取りメンテナンスを必ず依頼するようにしましょう。

大事なことは、ウォーターサーバーを使う人の意識です。しっかり管理しなければ雑菌が繁殖する可能性がある装置だということを充分に認識して、清掃や使用量などの管理を怠らないことです。装置やメーカーまかせで衛生面で無関心でいることが最も危険なことのように思えます。

衛生管理を徹底しているメーカーを

自動クリーニングなどの機構も

ウォーターサーバーの機種には自動クリーニング機構が付いているものも多くなっています。この機構はサーバー内部を一定時間ごとに熱水循環でクリーニングするものです。この機能が付いている機種はほとんどがメンテナンス不要としていて、衛生面などで気になる場合はサーバー交換で対応しています。

この機能が付いていないウォーターサーバーの場合は、外気が侵入する部分にエアフィルターや高性能HEPAフィルターを付けて雑菌の侵入を防いでいる機種が多くなっています。サーバーを選定する際には、その会社が衛生面でどのような取組みをしているかに注意して比較しましょう。

コストは衛生管理も考慮して

ウォーターサーバーの選定にはランニングコストも気になるところです。供給水の価格や電気料金、メンテナンス費用など。会社によって料金体系はいろいろです。衛生管理には自動クリーニング機構やあるいは定期的なメンテナンスが必須です。これらのコストも基本的な費用のなかに含めて総合的に判断する必要があります。

衛生面に気を付けてウォーターサーバーを快適に使いましょう

ウォーターサーバーは手軽に冷水や熱水を利用できる便利な装置ですが、衛生面では注意しないと雑菌の繁殖などの可能性もあるので、普段の手入れも必要な装置です。

自動クリーニング機構や定期的なメーカーメンテナンスを行なうことで雑菌などの増殖を防ぎ、衛生的で安心できる清涼水が手軽にいつでも楽しめるものです。日頃のお手入れをこまめに行なってサーバーのある快適な生活を楽しみましょう。

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