トイレの臭いの原因と臭い別対策方法のまとめ
更新日:2020年08月28日
トイレの臭いの原因
トイレに入ったとたん、鼻につく臭いを感じた経験は誰もがあるはずです。「トイレ掃除はきちんとしているのに」と臭い対策に消臭剤を使われる方もいます。しかし、トイレの臭い根本的な原因対策をしないといくら消臭剤を使ったりしても臭いは消えないのです。
下水
トイレの水は下水管とつながっており、そこから水や排泄物が流れていきます。下水管とつながっているのに、トイレ自体にはふつうは下水の臭いがすることはありません。それは、排水管には、配管から臭いや虫などが上がってこないようにするためのフタの役割をする「封水」というものがあるからなのです。
どんなトイレにも便器の中にいつも少量の水が溜まっていると思います。これがその封水です。この封水によって、トイレに下水の臭いがしないようになっているのです。この封水がなくなってしまうと、トイレに下水管の臭いがストレートに伝わってしまいます。封水がなくなってしまう原因には
①長期外泊などでトイレを使わない期間があった
長時間トイレの水が流れないと、封水の水が蒸発してしまい、どんどん減ってしまいます。その結果、フタとしての働きが十分できなくなってしまい、下水管の臭いが充満してしまい、トイレが臭ってしまうことになるのです。
②封水が真空状態になってしまった
お風呂の水など大量の水が下水管に流れていくと、封水の水まで引っ張られてしまい、流れてしまうことがあります。封水がフタとしての役割を果たせなくなってしまうのです。
排水
トイレの排水の仕組みには、2種類あります。
①下水道
敷地内配管から下水管へ排水される仕組み
②浄化槽
浄化槽で浄化されてから排水される仕組み
となっています。
その中で下水管、浄化槽までの配管に流れるときに流れがスムーズではなかったり、一度に多量の排水が流れたりすると、臭いだけが逆流してしまい、トイレの悪臭となってしまうのです。
特に、浄化槽の場合はその中に排水がたまっている状態なので、排水の流れがスムーズではないと配管から臭いが逆流してしまい、トイレに臭いがこもりやすくなってしまいます。
配管
封水がしっかり溜まっているトイレでも、配管がつまってしまえば、排水のたびに封水が引っ張られないと、排泄物が流れなくなってしまいます。そのため、排水するたびに、封水が引っ張られているので、徐々に減ってしまいます。封水というフタがなくなってしまうことで、臭ってくることがあります。
配管のつまりの原因は、おむつや生理用品などや水に溶けにくいティッシュペーパーなどを流してしまうことやトイレットペーパーを多量に流してしまうことなどの原因で起こります。配管のつまりが原因の臭いなので、つまりを直してしまえば、臭いは解消されます。
クエン酸
トイレの汚れを落とす効果、臭い対策にも有効なものがクエン酸です。化学薬品ではないので、環境にもよいので、トイレ掃除に使われる方も少なくありません。このクエン酸を使っての掃除では、掃除後の水拭きが欠かせません。この水拭きが十分ではないと、残ってしまったクエン酸によって、特有の酸っぱい臭いを残ってしまうことがあります。
水
トイレを使ったあと水を流すことは、排泄物を流すだけではなく、臭いの元となるものも一緒に流してくれます。そのため、少しの水だけで流してしまうと、排泄物が下水道や浄化槽にまで届かないだけではなく、臭いの元も残ってしまいます。排泄物が下水道や浄化槽にきちんと流れていかなかったことによって、臭いがトイレに逆流してしまうことがあるのです。
トイレの臭いを取るための対策
トイレの臭いを消すために、消臭剤を使っている方もいます。しかし、トイレのアンモニア臭と消臭剤の臭いが重なって、かえって鼻にさわる臭いとなってしまうことも少なくありません。では、どうやってトイレの臭いを消せばいいのでしょうか?
トイレの臭いは、最初は便器の周辺だけだったものが、時間がたつとトイレの中じゅうに広まってしまい、気になる臭いへと変化してしまいます。トイレの中をきれいな空気を保つようにすることが臭い対策のポイントになるのです。
まず簡単に取り組める方法は、トイレの使用直後に消臭スプレーをすることです。消臭スプレーで臭わない空間が徐々に広まっていき、臭わないトイレへと変化していきます。また、トイレの汚れ、臭いの原因は、酸性のものです。そのため、弱アルカリ性の重曹を使用すると、酸性の汚れ、臭いと中和され、気にならなくなっていきます。
トイレの目立たない場所にフタのないカップなどに入れた重曹を置いておくだけでいいのです。消臭スプレーのような劇的な効果はありませんが、重曹の効果は比較的長持ちします。2~3か月に一度、容器に入れた重曹を入れ替えるるだけでOKです。
トイレの臭いの掃除方法
初回公開日:2017年08月10日
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