パンツのクロッチとはどの部分か・合わない場合の対処方法
更新日:2020年08月28日
パンツのクロッチとは
パンツのクロッチは、別名を股布といいます。その名前のとおり股部分にあることが特徴で、女性用の下着のパンツやショーツについています。19世紀のヨーロッパで使用されていた乗馬用ズボンがパンツのクロッチのはじまりといわれています。
その後、アメリカの開拓時代に乗馬の際に股部分の布が鞍とこすれて弱ってしまうことを防ぐために、股部分を別布にする縫製術として使われ始めました。摩擦によって弱った股部分の布だけを新しい布と替えられるように作った理由は、その当時まだ布が高価だったからです。
日本には明治時代に洋装が流行するとともに、下着類にクロッチが利用されるようになりました。現代では、女性用ショーツにクロッチがついています。また、男性用の股引やタイツなどにもクロッチが利用されています。
パンツのクロッチとはどの部分か
女性用の下着に利用されている素材にはポリエステルやアクリルなどさまざまなものがあります。女性用のパンツの中には薄い素材で作られているものもありますが、股部分だけは二重になっていることが多く、化学繊維でなく綿のような天然素材で作られている場合が多いです。内側の股部分は別布となっているので、どこがクロッチなのかすぐにわかります。
位置
パンツのクロッチがある理由
クロッチ部分の縫い目が肌に当たって痛いこともあります。クロッチ部分がなければいいと考える人もいることでしょう。クロッチ部分がある理由を知ると、快適に過ごすために役立っていることがわかります。パンツにクロッチがある理由をご紹介します。
汚れ防止
女性のパンツは尿やおりものなどで汚れやすい部分です。クロッチ部分がないと汚れを受け止める役割が低下するため、汚れが衣類に付着することを防ぐことを目的としてクロッチがついています。
生理用ショーツの場合は汚れを受け止める強度を高めるため、防水性の高い素材をクロッチ部分に使っているものもあります。
パンツの強度を高めるため
パンツの股部分は歩行によってこすれやすい部分です。また、汚れやすい部分でもあるため洗濯の際にゴシゴシこすっていると布が傷みやすい特徴があります。そのため、クロッチ部分を設けて二重にすることで丈夫にしています。
蒸れを軽減してくれる
女性用のおしゃれなパンツは化学繊維で作られていることが多いです。しかし、クロッチ部分が綿素材であることが多い理由は直接デリケートな肌に触れる部分であるためだと考えられます。
パンツの股部分は蒸れやすい部分です。そのため、通気性の悪い化学繊維で作られていると不衛生な状態になりやすいといえます。
クロッチなしパンツのショーツの特徴
一般的なショーツにはクロッチがついていますが、オープンクロッチタイプのセクシーショーツにはクロッチがついていません。外見を飾る要素が強い下着類には汚れを受け止める機能よりも、デザイン性が重視されるためついていないことがあります。たとえば、コスプレ用の衣装やセクシーショーツなどにもクロッチなしのものがあります。
クロッチの縫い目なしのパンツ
デリケートな部分に触れるだけに、ステッチの盛り上がりがあると履き心地がわるいことがあります。その点、クロッチの縫い目がないシームレスなタイプのパンツは、ノンストレスで履き心地がいいことが特徴です。快適さを求めるなら、シームレスタイプをします。
初回公開日:2018年01月05日
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