ブライドルレザーの財布の手入れ方法・ブランド
更新日:2020年08月28日
皮製品に使用する皮の部位は、大きく分けてベンズ、ショルダー、ベリーに分けられます。ベンズは、最高級部位と言われ次にベンズ、バリーとなります。こだわりのあるお店だと、ベンズやショルダー部位しか使用しないこともあります。
ベンズ部位は高級品と言われ、繊維のキメが細かくしなやかな手触りが特徴です。ショルダー部分に近づくにつれ、独特の虎模様のような生前のシワの跡がみられます。長財布をつくるには大きなパーツが必要ですから、お尻の部分の限られた場所でしか取れません。
ショルダー部分は、繊維が太く硬い皮で、ハリのある商品に仕上がります。ベンズに比べると安価で手に入れやすい部位でしょう。部位の中央部に首から方にトラが見受けられます。
各国の皮
皮革は国によって状態が大きく違います。ヨーロッパには多くのタンナーがあります。それぞれの国によって特徴やこだわりがあります。ヨーロッパの牛は、広い敷地の中でストレスなく育てられています。とても丁寧に飼育されている事で原皮としても優秀です。
牛の部位によって鞣し方を変えて、こだわりを持って生産しています。牛の飼育から管理して上質な原皮を作りだす所が、日本の皮革と大きく違う所でしょう。これから、国ごとの特徴を見ていきましょう。
イギリス
イギリスの皮の歴史は乗馬から始まります。乗馬に使われる馬具を作り皮素材は、堅牢なものをつくる技術力がありました。代表的な皮革は、ブライドルレザーでロウと油を繊維に染み込ませた丈夫な皮です。イギリスは世界的に有名な靴の老舗も多くある国で、武骨で味わい深いデザインが特徴です。
イタリア
イタリアは皮が文化として深く根付いている国です。発色の良い上質な皮革を生み出す技術力があり、パンケッタ製法は1000年続く伝統的な作り方です。他にも、世界でも唯一のベジタブルタンニン100%で鞣した事を認定する機関「ベジタブルタンニン協会」があり、皮革への取り組みも積極的に行っています。
そして、トスカーナ地方には数千のタンナーがあり、誠意を持った皮作りをしている国でしょう。
ドイツ
ドイツの技術は、クロム鞣しと呼ばれる鞣しの際に薬品を使って、軽くて柔らかい伸縮性の良い皮革を作り上げています。ボックスカーフで有名なタンナーも数多くあります。しかし、最近では地球環境保護の運動がさかんになり、クロム鞣しは廃棄の際に有害物質を発生させる点から、環境基準を満たせず廃業になるケースが多く見られます。
伝統技法のクロム鞣しは、年々数を減らしていくでしょう。
フランス
フランスの皮革は、上品で高級感漂う商品が多いです。世界的に有名なブランドが軒を連ね、消費者から好まれる皮作りをしています。染料後に顔料を塗る手法を取り入れて、エレガントなレザーを生み出すタンナーが集まっています。
ブライドルレザーは長年愛用したい
ブライドルレザーは、手入れをして長年愛用すれば経年劣化を楽しみながら保有する事ができました。ブライドルレザーは、イギリスが本場ですが日本でも取り扱っており、職人技の光る財布が魅了的でした。ブライドルレザーは比較的安価な商品も多いので、社会人になった記念に1つ持ち歩きたい財布です。
初回公開日:2018年04月18日
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