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ハエ・コバエの寿命|越冬したハエの寿命/成虫の寿命

更新日:2020年08月28日

ハエやコバエは、見た目やその動きにイライラさせられる存在ですね。伝染病などの病気の媒介もするため衛生面からもその発生を見つけたらすぐに退治したほうがよい害虫です。ハエやコバエの寿命やその一生のサイクルは?気になる疑問を解説します。

ハエ・コバエの寿命|越冬したハエの寿命/成虫の寿命

赤い目と茶褐色の体を持ちます。腐敗した果実を好む特徴があり、家の中では味噌やぬか床、生ゴミなど発酵しているものに卵を産み付け発生します。成虫は明るい光に集まる性質を持っています。卵から成虫に羽化するまでのサイクルが他のハエよりも早く、あっという間に大発生します。

チョウバエ

黒い体色で全身びっしりと毛が密生しており、見た目は蝶や蛾に似ています。水場を好み、排水管のあるキッチンや風呂場から発生します。夜行性で昼間は暗いトイレの壁などで静止しています。

ノミバエ

黒褐色で、蚤のように歩き回る動きをします。キッチンやダイニングテーブルの表面をトコトコと歩き回っているのを見つけることが多いコバエです。飛ぶこともでき、動きは非常に俊敏です。ノミバエは肉を中心とした食品に卵を産みつけるため、異物混入の原因となることから食品衛生上注意が必要な害虫です。

コバエの寿命も同じ?

人の生活の中で、イエバエと同じくらい困ったやつがコバエです。コバエは300種類いるハエの中でも小型のハエの総称で、ショウジョウバエ・ノミバエ・チョウバエが家の中でよく発生するコバエです。

コバエの成虫の寿命もイエバエと同じく30日前後です。卵~羽化までのサイクルもイエバエとだいたい同じですが、ショウジョウバエは10日間ほどと短めであるのに対して、チョウバエは20日間ほどかかります。やっつけてもやっつけてもすぐにどこからか湧いてくる厄介な存在のコバエですが、その理由はとても早いサイクルで繁殖しているから。

ショウジョウバエやノミバエは、生ゴミが主な発生源、チョウバエはトイレや洗面台、風呂場など水回りに発生します。コバエ退治は、卵を産み付けている場所を見つけて卵の退治をしない限り、意味がないということです。

ハエは越冬できる?その寿命は?

ほとんどの種類のハエは、気温の低くなる秋冬の間はハエは卵やサナギの状態で越冬します。成虫は寿命が来れば死んでしまいますが、卵やサナギは外気温が低いときにはじっとしています。ハエは変温動物の昆虫のため、冬眠して寒い時期を乗り切りますから、寒い時期のハエの寿命は「羽化できるくらい暖かくなるまでずっと」ということになります。

寒さに強いオオクロバエ

ほとんどのハエが成虫では越冬できずに卵やサナギの状態で冬の時期を過ごすのに対し、成虫でも越冬できるハエもいます。

暖かい家では真冬でも成虫は生きることができる

ハエの活動が活性化する気温は20~25℃前後です。最近の家は真冬でもかなり室温が高い状態がキープできるような構造になっているため、真冬でも暖かい家の中でプーンとハエが飛んでいるのも珍しくない話しです。

近年の住宅構造は人間の快適さを追求したもののはずが、皮肉なことに厄介者の害虫であるハエにとっても、快適な環境となっているということです。

ハエの成虫の寿命は?

ハエがサナギから成虫に羽化してからの寿命は、だいたい30日~40日間くらいです。実験用に人工的に飼育されているハエは寿命が長く、室温25℃、豊富な食糧というハエにとって最高の環境のもとで50日ほどは生きています。普通の環境下ではそこまでストレスフリーの環境ではなく、若干寿命は短くなることから、「おおむね30日前後」と言われています。

なお、ハエはたくさんの種類がいますが、どのハエの成虫も30日くらいの寿命です。イエバエとコバエとではかなり体の大きさが違いますが、寿命には関係ありません。

ハエの寿命にまつわる余談ですが、学習能力の高い「頭の良いハエ」は、そうでないハエよりも15%寿命が短くなるという実験データがあります。学習能力が高いがゆえにストレス度も高いのが理由では、ということですが、ちょっと興味深い実験です。

ハエの寿命は短い!退治するなら卵から!

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初回公開日:2018年01月04日

記載されている内容は2018年01月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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