ゴキブリの成虫・卵の寿命と水なしの場合の寿命|沖縄/冬
更新日:2020年08月28日
種類にもよりますが、ゴキブリは-5度以下になると死んでしまうと言われます。 また7度以下になると、活動が弱まり、成長できなくなって数日から数ヶ月程で死んでしまうと言われています。またゴキブリは乾燥にも弱いので、乾燥という点でも日本の冬はゴキブリにとって生き抜くのに難しい季節です。
基本的に寒い冬の間は卵で過ごしている可能性が高いです。
冬のゴキブリはどこにいる
基本的にゴキブリは冬の間は活動を弱めて暖かい場所でじっとしていたり、卵の状態で冬を越していると考えれています。
最近の日本の住宅は断熱性が高く冬でも室内はかなり暖かい構造になっています。人間が住む建物の中は暖かいのでゴキブリにとっても非常に過ごしやすい環境と言えます。また、電化製品のそばは電源が入っていると暖かくなります。
パソコンやプリンターなどオフィスに置いてある電化製品や、「冷蔵庫」「テレビ」「配電盤」などの近く、特にモーターがある部分付近は、とても暖かい環境が保たれるため、ゴキブリにとって過ごしやすい環境となります。そのような場所に身を隠していたり、巣をつくり集団で繁殖を続け、卵を産みつけたりすることも少なくありません。
また、ゴキブリは温度変化が少ない場所を好むので、暖かい場所でなくともダンボールに卵を産みつけるケースが多いと言われます。
ゴキブリの卵の寿命
ゴキブリの卵の期間と孵化の時期
ゴキブリの卵は赤褐色の色をした細長い形です。1個の卵の中に数十匹入っていてメスは卵を腹のあたりに付けた状態で動き回り、卵にとって安全な場所を見つけたら壁などに貼り付けるなどにして孵化するのを待します。中には、成虫の体内で育てるゴキブリもいます。
ゴキブリのメスは主に5~10月に産卵を続け、卵は27℃以上の環境であれば41日ほどで孵化します。幼虫は何度も脱皮を繰り返しながら1年ほどで成虫になります。
水なしの場合のゴキブリの寿命
ゴキブリと水
ゴキブリは、食物が獲得できない状況でも生存する生命力があり、水1滴で2週間以上生き延びると言われます。では、水やえさなしでは、どのくらいの寿命でしょうか。
【ワモンゴキブリ・水なしの寿命】:3週間ぐらい
【チャバネゴキブリ・水なしの寿命】:2週間ぐらい
※ゴキブリは水が無いと生きていけない生物ですが、餌がなくても水さえあれば1カ月近く生きていけると言われます。
ゴキブリの餌
ゴキブリは何を餌にしているのでしょうか。人間が食べられるものはほとんど餌になります。また人間が食べられる物以外でも紙や皮、髪、タン、唾液、何かの糞、動物の死骸、排泄物、汚水や汚泥など何でも餌にすることができます。
沖縄のゴキブリの寿命
ゴキブリの快適空間
ゴキブリにとっての快適な環境はどんな条件でしょうか。
・暗くて狭い隙間(とくに段ボール紙・ベニヤ板でできた部分)
・温度が25~30℃前後
・湿度が高い
・糞がたくさんある(仲間の匂いが染み付いている)
・近くに餌場(とくに密封されていない動物性食品)がある
ゴキブリは、気温が20℃前後になると繁殖しやすい時期になるので7月~8月が最も活動する時期になります。沖縄は亜熱帯性気候なので湿度も高く、4月から最低気温でも平均19℃になるのでゴキブリが活動しやすい時期が長いと言えます。
※ゴキブリにとっての生活環境が良いと、寿命も長くなります。
沖縄に生息するワモンゴキブリ
寿命の長いワモンゴキブリは沖縄や小笠原などは屋外に普通に生息しており、夜間路上や民家の室内に出没します。東京でも真夏の深夜、ゴミ置きや繁華街でワモンゴキブリを見かけることがあります。
体長30~45mmで、日本の屋内性ゴキブリの中で最も大型です。体は褐色で光沢があり、暖房設備のあるビル、レストラン、地下街、病院などに住みつき、下水道のマンホールやゴミ処理場、水洗便所の腐敗槽などに生息しています。
成虫の寿命は約半年~2年で、平均14個の卵が入った卵鞘を4~10日間隔で、50回以上も産卵します。雄と交尾しなくても繁殖が可能で繁殖力が非常に高いです。およそ3年ほどの成虫としての寿命の間に、1匹のメスが生涯に残す子孫の数は、およそ3000匹とも言われています。
ごきぶりの寿命や生態を知ることで駆除に役立てよう
初回公開日:2018年01月23日
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