ゴキブリは飛ぶのか・飛ぶ条件や飛ぶゴキブリの種類|幼虫/子供
更新日:2020年08月28日
大敵「ゴキブリ」とは?
できれば遭遇したくないのが、ゴキブリです。黒く光ってカサカサ動く物体に、思わず鳥肌が立つ人も多いです。ゴキブリに苦手意識を持つ方もたくさんいるでしょう。ゴキブリは出る家には毎年出てきます。特に夏場や暖かくなると出没する可能性が高くなります。
ゴキブリは昆虫ゴキブリ目の中で、シロアリ以外のことを指します。ゴキブリだけでも世界中に4000種類も存在しています。更には総数約1兆4853億匹のうち、日本だけでも約236億匹生息しています。
ゴキブリの生態って?
ゴキブリは本来夜行性で昼間は落ち葉の陰などに潜み、夜になってから行動します。樹液や動物の死骸を主食とし、動物のフンまで食べる雑食性の昆虫です。熱帯雨林から来たとされ、あ暖かい気候や場所を好む傾向にあります。
元々は自然の中で生きる昆虫が人間の家に住み着くようになったのは、なんでも食べられることと、寒さから避ける環境が整っていたからです。初めは1種類だったゴキブリも、その住みやすさから種類が増えて人の目に触れる機会が多くなりました。
ゴキブリは残飯はもちろん、人間の垢や髪の毛、油でも十分生きていけます。従って不衛生な場所や、掃除をしていない場所にはそれだけゴキブリも繁殖しやすくなってしまいます。
ゴキブリは飛ぶことができるの?
ただでさえ受け付けないと言われるゴキブリが、こちらに飛んでくると考えただけでもゾッとしませんか。ゴキブリの多くは排水管を通して生活圏内に侵入し、居心地が良い場所で住み着いてしまいます。排水溝が最も代表的ですが、中には換気扇や玄関から侵入してくる場合もあります。
そんなゴキブリですが、飛ぶことができます。ただし移動のために飛ぶくらいで、鳥のように長い時間飛び続けることはありません。ゴキブリにも種類があります。飛ぶことができるものと飛ぶことができないものに分かれています。
幼虫
ゴキブリは1匹見つかると、家の中に卵を産み付けている可能性が高いです。産み付けを行なう場所には共通していることがあります。それは「暖かい・暗い・湿度が高い」の3つです。その多くは普段動かすことがない、大型の電化製品の裏やタンスなどで見つかります。
卵は1つでも、必ず駆除しましょう。卵1つの中には幼虫が約15匹もいます。卵の大きさによっては約40匹近くも生まれてしまいます。卵から孵った幼虫は成虫になるまで10回程度の脱皮を繰り返します。
この脱皮が完了するまではゴキブリは飛ぶことができません。成虫になるまでに約1年ほど必要になります。よって幼虫の段階では飛ぶことができません。
子ども
幼虫から成虫になる前に、子どもの期間が存在します。ゴキブリの種類にもよりますが、大きさは3ミリから8ミリ程度です。子どものゴキブリも幼虫と同様、飛ぶことはできません。そのため床を歩いて生活をします。
もしもゴキブリに似た小さな虫が飛ぶ姿を見かけたら、それはゴキブリではない可能性があります。ほかの虫と見分ける方法は、触覚です。ゴキブリには小さい時から長い触覚があります。個体の色は種類によって違ってきますが、黄土色から黒までさまざまです。
ゴキブリが飛ぶ条件とは?
ゴキブリもただ飛び回っているわけではありません。どうして飛ぶのか、これには理由があります。ゴキブリには「尾角」という触覚が付いています。これはゴキブリが外敵から身を守るためについており、危険を察知する能力があります。
つまりゴキブリが飛ぶのは、身の危険を感じた時です。特に部屋の端に追い詰められたゴキブリは比較的飛ぶことが多く、人に向かって飛んでくる可能性もあります。まだ成虫になっていない場合や飛ぶことができない種類の場合、慌てて走って身を隠す場合もあります。
しかし目が良くありません。視力が未発達で、敵の存在を目では認識できないとされています。ゴキブリは飛ぶ際の羽のコントロールもできません。ゴキブリ自身もどこに飛んで着地するのかわからず飛んでいる可能性が高いです。
気温
ゴキブリが好む温度は25℃前後です。暖かい環境を好み、反対に寒さには弱い傾向があります。そのため夏になると家の中で飛ぶ姿を見かけるようになります。寒さに弱いと言っても、ゴキブリは約3億年も前から地球に存在していました。つまり自然環境の中でも特に適応能力に優れています。
10℃以下になると繁殖する能力がなくなるゴキブリですが、地球の温暖化による影響でますます繁殖しています。寒くても人間の家の中に住み着くことを覚えたため、さらに生きやすい環境になってしまいました。
メス
初回公開日:2018年04月24日
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