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ポワレの意味と使われ方・ムニエルとの違い・レシピ

更新日:2020年08月28日

皆さんはフランス料理の定番「ポワレ」をご存知でしょうか。耳にしたことはあっても食したことはない、という人も多いでしょう。今回はフランスの家庭料理で親しまれている「ポワレ」について詳しく解説しつつレシピも合わせてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ポワレの意味と使われ方・ムニエルとの違い・レシピ

ポワレはアロゼ(素材から出た脂をかけること)をしながら表面はカリッと香ばしく、それでいて中身はふっくらと柔らかく焼き上げる調理法です。調理後はソースをかけたり、ポワレした素材をスープに浮かべたりして料理としてしあげていきます。

上記でもご紹介したように「ポワレ」に適した食材は肉料理や魚料理に使うのがです。肉や魚の中でも舌平目やスズキ、鯛といった淡泊な白身魚が適しています。調理のしやすさだけでなくどんなソースとも相性が良いというのが選ぶポイントだと言えるでしょう。

ポワレを調理する際のポイント

それではポワレを調理する際のポイントをいくつかご紹介しましょう。

魚をポワレで調理する場合、皮目を焼くとどうしても縮んでしまうので、ヘラなどを使って皮を伸ばすように軽く押しながら調理しましょう。そのままふたをして蒸し焼きにするのも良いですが、ポワレらしくひっくり返し、アロゼをして仕上げていきましょう。

白身魚をポワレにする場合、カラフルな野菜を付け合わせて鮮やかに美しく盛りつけましょう。焼き方以外に決まりはないので自分好みに仕上げることができるのもポワレの特徴です。

ポワレかけるソースも、白ワインだけではなくこだわってみましょう。例えば生クリームやレモンバターを使ったり、バルサミコや和風にするなら醤油を用いるのもです。

ポワレの組み合わせに正解はない

ポワレを作る際、素材の組み合わせにこれといった正解はありません。自分で調理するのであれば、季節に応じた食材を用いたり自分好みの一皿に仕上がるよう考えながら料理を存分に楽しみましょう。

ポワレを作る際のポイントとしては、魚のポワレであれば皮目をカリッと香ばしく仕上げる事で盛り付けたときに美しい焼き目をのぞかせることができるでしょう。「焼き」をポイントとした調理法だからこそ、焼き目に重点をおいて仕上げていくのも大切なんです。そこからいかに鮮やかに仕上げるかはあなたの腕次第、といったことになるでしょう。

ぜひ楽しみながら「ポワレ」という料理に挑戦してみてください。

ポワレとムニエルとの違い

ムニエルとは?

ポワレはアロゼしながら焼き目に重点をおいて出汁と共にフライパンで焼きあげます。一方ムニエルはあらかじめ下味をつけて小麦粉をまぶした魚を、バターを引いたフライパンで焼いていきます。ムニエルという名前の由来は小麦を風車小屋ひいて小麦粉にしていたことから、風車小屋(ムーランmoulin)が変化し、ムニエルと呼ばれるようになったと言われています。

ムニエルは魚に小麦粉をつけて焼きあげるため、外はカリカリと香ばしく仕上がり、中は旨味が閉じ込められているのでしっとりとした焼き上がりになります。ムニエルはレモンが添えられていたり、バルサミコやタルタルソースなどをかけていただきます。

ポワレとソテーとの違い

ソテーとは?

ポワレやムニエルと似た調理法の一つに「ソテー」があります。ソテーとは肉や魚、野菜などをフライパンで炒め焼きすることで仕上げる料理です。ソテーはフライパンを揺すったり、食材同士をかき混ぜながら手早く火を通していきます。

火加減は高温で、食材がくったりとならないうちに一気に火を通して仕上げます。肉や魚をソテーしたら、あえて残り汁をソースにして使ったりもします。

ソテーとは「飛び跳ねる」という意味が由来となっており、火加減が高温のフライパンを使って一気に火を通すさまが食材が飛び跳ねているように見えるため、ソテーと呼ばれるようになったと言われています。同じフライパンを使用する調理法ではありますが、やはりポワレとは全く異なる調理法になります。

ポワレとローストとの違い

ローストとは?

ポワレと同じく肉や魚を焼きあげる調理法に「ロースト」があります。ローストする調理法は主に肉の塊や魚、野菜を用いてオーブンで焼きあげることをさします。これらの食材をオーブン内で高温の蒸し焼き状態にすることで素材そのものの旨味をギュッと閉じ込めることが可能になります。

食材をローストすると中はふっくらと焼きあがるのが特徴です。代表的な料理にローストビーフやローストチキンがあります。

ローストチキンのようにローストされた肉は中がしっとりと柔らかく、それでいて肉汁はしっかり残っており非常にジューシーな味わいを楽しむことができます。また、焼いた後に残る焼き汁はグレイビーソースとして食すことも多いため、無駄なくいただくことができる調理法と言えるでしょう。

ポワレは「アロゼ」と「焼き」がポイント

今回はよく耳にするフランス料理「ポワレ」についてご紹介しました。何と言っても「ポワレ」は焼きが命です。「アロゼ」しながらしっかりと焼き目をつけて外はパリッと中はふっくらとした美味しいポワレを作りましょう。

ポワレはすぐに作れて、それでいて手の込んだ料理に見えるのでちょっと豪華なディナーにもってこいです。特別な日や突然の来客時にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年03月14日

記載されている内容は2018年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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