Search

検索したいワードを入力してください

薄口醤油と濃口醤油の違いと使い分け方法|レシピ/塩分

更新日:2020年08月28日

日常に欠かせない調味料と言えば「醤油」です。この醤油の種類や違いをご存知でしょうか。薄口醤油と濃口醤油にはそれぞれ異なった特徴があり、適切な使い方がありました。今回は醤油に注目して、地域別の使い方や醤油の作り方、レシピなどをご紹介します。

薄口醤油と濃口醤油の違いと使い分け方法|レシピ/塩分

薄口醤油は色が薄いため、野菜の色を生かした煮物など、色鮮やかな料理に向いています。
塩分は高くても濃口醤油ほど、強い醤油味ではありませんので、そのまま食べると塩分だけが目立ってしまう上に、風味としては少し物足りなく感じるでしょう。

口当たりが柔らかく優しい風味の薄口醤油は、昆布だしとの相性が抜群です。塩分が高くとも出汁との相性が良いので、上手に使えば少量で済み、減塩効果も期待できます。

卵の黄色を出したい茶碗蒸しやだし巻き卵、野菜の含め煮などは、薄口醤油が向いています。また炊き込みご飯などにも使用すると、淡い色合いで上品な仕上がりになりです。薄口醤油は、色鮮やかな料理、出汁の風味を楽しむ料理に向いているといえるでしょう。

地域別の醤油の特徴

続いて地域別の醤油の特徴を見ていきましょう。関西で発展してきた薄口醤油は、かつては関東地方では手に入りにくく、あまり使用されていませんでしたが、今ではどこのスーパーでも見つけることができます。地方によって薄口醤油の使い方に差があり、醤油の奥深さを感じられるでしょう。

関西の醤油の特徴

関西地方では薄口醤油は日常的に使用されており、現在でも薄口醤油は、関西地方でのシェアが一番高く、発祥地としての文化が残されています。

関西出身の人が、関東地方でうどんやそばを頼むと、つゆの色にまず驚くと言う話を聞いたことがないでしょうか。関西のそばつゆは色が薄く透き通っており、醤油の味より出汁の風味が強いことが特徴です。

また、見た目や彩りを重視する「京料理」にも薄口醤油が使用されています。薄味の京料理には濃口醤油の味は強く出過ぎてしまうためです。

薄口醤油が生まれたのは現在の兵庫県たつの市で、京都ともそれほど離れていません。薄口醤油は兵庫県内で広がり、出汁の風味を基本とする京料理で使用されるようになります。そして、さらに改良を進め、全国に広がっていきました。

関東の醤油の特徴

濃口醤油の発祥地である関東では、薄口醤油はあまり使われていません。今でこそ和食店で使い分けされるようになりましたが、関東地方出身の方は、薄口醤油を食べたことのないという人もいるでしょう。

関東地方で濃い味の醤油が使われるようになったのは、関東と関西では水の種類が違うことがあげられるでしょう。

関東はミネラルの多い硬水、関西はミネラルの少ない軟水が採水されます。ミネラルの多い硬水を使用する関東地方では、素材に味が染み込みにくく、より強い味の調味料が使われるようになりました。

また、関東地方ではかつお出汁を使った料理が多く、旨味は強いものの、どうしてもかつおの匂いが残ってしまいます。そこで、そのかつお臭さを打ち消すため、濃口醤油が使用されるようになりました。

醤油を上手に使いましょう

今回は醤油に注目して薄口醤油と濃口醤油の違いや、地域別の醤油の使い方などをお話してきました。私達の食卓に欠かせない醤油は、今や世界中で使われる調味料となっています。

薄口醤油を使ったことのない方は、ぜひレシピを参考にして料理を作ってみてください。薄口醤油の優しい風味に驚くと同時に、料理のレパートリーも広がることでしょう。

初回公開日:2018年04月14日

記載されている内容は2018年04月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related