フローリングのワックスの塗り方|剥離/ワックスシート/重ね塗り
更新日:2020年08月20日
フローリングにワックスがけする時の時期と頻度についてお話します。まずフローリングにワックスがけするのに適した時期ってあるのでしょうか。ワックスがけには水分はよくありませんので理想としては雨の日や湿度の高い日、また強風の日などは避けて、青空が見えて穏やかな風が吹いている時期がです。
また、フローリングにワックスがけをする頻度ですが、フローリングは毎日人が歩くなど絶えずダメージを受けているので、しっかりと塗ったワックスでも徐々に剥がれていきます。そこで、いつまでも光沢のあるフローリングを目指すのであれば、最低でも半年に1回はワックスがけをすることをします。
フローリングワックスには
フローリングにワックスを塗るには市販のワックスや、業務用のワックスがあります。成分の濃度が濃いのが業務用になります。業務用のワックスは濃度が高く、またムラにもなりやすいので、市販のワックスを塗るよりもある程度の技術が必要になります。
しかし、業務用のワックスは市販のワックスよりも高濃度のため保護膜の厚みにも大きな違いがあります。なので、フローリングをしっかりと保護したいのであれば高濃度の業務用のワックスを使用するか、専門の業者に依頼することをします。
フローリングのワックス剥離剤
最低でも半年に1回はワックスがけがですといったお話をしましたが、フローリングに塗られたワックスは何回も重ねて塗っていくとワックス効果が薄れることもあります。そのために2年から3年に一度はフローリングに塗られたワックスを剥離剤などを使って剥がす必要があります。
ただ、この剥離剤は非常に強い薬剤であるためフローリング自体にダメージを与えてしまう可能性もあるので、使用する時には説明書などをよく読んでしっかりと理解した上で使用することが大事になります。
リビングなどのいつも人目が気になる所のフローリングのワックスの剥離剤による剥がしは自分で行なうのではなく、フローリング関係のプロに任せることも考えるべきです。
ワックスの剥がし方
ワックスの剥がしはフローリング関係のプロに任せるといったお話をしましたが、自分でワックスを剥がす手順について簡単に触れます。フローリングにワックスがけをしても、以前のような輝きがでなくなったり、また、フローリングの木材が黒ずんできたら、ワックスの剥がしが必要になります。
その剥がし方の手順について触れます。まず、 剥離剤・雑巾・バケツ・ヘラなどを用意します。フローリングに塗り込んだワックスの剥がす箇所に剥離剤まきます。
フローリングのワックスがドロドロになって溶けたら、ヘラを使って剥がしていきます。次に、剥がれたワックスや汚れを取り除くために厚手の布や雑巾を使って雑巾がけします。
簡単な手順は以上になりますが、この作業のポイントは剥離剤をフローリングの全体にまくのではなく、小さな範囲にまいて、剥がすといったことを繰り返して行なうことがワックスを綺麗に剥がすポイントになります。
フローリングの種類
フローリングには、大きく分けると「無垢(単層)フローリング」と「複合フローリング」の2タイプがあります。簡単に言うと一本の原木から角材や板として切り出したものの「無垢材」なのか、原木を薄くはいでつくった単板を何枚も積層した「合板」なのかという違いがあります。
次項で無垢フローリングと複合フローリングのそれぞれメリットやデメリットについて触れていきます。
無垢(単層)フローリングとは
無垢(単層)フローリングは天然の木を使った木材で構成されています。天然の木ならではの優しい印象と、癒しを与えるようなフローリングに仕上がります。また、経年するごとに味わい深い雰囲気にしてくれます。
また、無垢フローリングには柔らかな質感と、独特の木目が特徴のパイン材、昔から、高級材として扱われてき桧(ヒノキ)・軽くて柔らかいの特徴の杉・カビやダニの発生を防いだり、調湿作用に優れている桐・ラバーウッドなど、様々な種類があります。
無垢(単層)フローリングのメリット
無垢(単層)フローリングは接着剤などを使っていない自然の原木を使用しているので、柔らかい肌触りや、自然の木が持っている美しさや香りの良さが魅力になります。また、フローリングなどに傷がついてもその傷がついた部分だけを削って補修することができるので、フローリングの寿命が長くなります。
また、年季が入っても、味のある渋さが感じられるなど無垢(単層)フローリングにはメリットがあります。さらに、無垢(単層)フローリングは天然素材でしかも、、乾燥した木材のため、自然にムシムシした湿気を吸収したり湿気を放出したりを繰り返し室内の湿度を調整してくれます。
無垢(単層)フローリングのデメリット
一方で、無垢(単層)フローリングのデメリットとしては、天然素材の特性として、伸縮や反りなどが発生するため、木と木の間に隙間ができることがあります。また、柔らかい反面、傷つきやすく割れも発生しやすくなります。さらに、経年劣化による焼けや変色があるといったデメリットがあります。
初回公開日:2017年09月27日
記載されている内容は2017年09月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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