Search

検索したいワードを入力してください

【場所別】苔の種類・育て方と見分け方|道端/庭/水槽

更新日:2020年08月28日

苔と一言で言っても世界中のどこでも目にするくらい、大変種類の豊富な植物となります。手入れも簡単で、特にサイズの小さいものなら初心者でも育てやすいです。苔玉やコケテラリウムなど、楽しみ方も色々です。今回は、場所別、苔の種類と育て方や見分け方を紹介します。

【場所別】苔の種類・育て方と見分け方|道端/庭/水槽

エゾスナ苔

日当たりが良くて乾燥気味な場所に自生するエゾスナ苔は、湿度の高いテラリウムでは姿が変化し、上に向かってひょろひょろ伸びます。乾燥に強い種類の苔なので、フタの内容器を使い、日の光をたっぷりとあてて育てるなど鉢植えもです。

湿気の逃げ場の内容器を使うと育て始めの環境に苔が適応できずに弱ってしまう可能性があります。夏は、水分量を少なめに調整し管理しましょう。

エゾスナ苔は、乾燥すると葉が閉じ、水をやるとぶわっと開く様子の変化も楽しみの一つです。

スギ苔

スギ苔は、石組と相性が良く、日本庭園には欠かせない種類の苔です。山地を中心に自生し、生育環境により葉の大きさや色に違いがあります。どちらかというと乾燥が強い種類ではありますが、多湿環境でも育てることは可能です。

苔丈が毎年伸びるので、その成長に伴って茎の根元が茶色くなります。色褪せが気になってきたら、根本柄バッサリと切って植えなおした方が良いでしょう。またスギ苔は、上に向かって伸びるのが特徴です。植える際は、高さのある容器を選びましょう。

ヒノキ苔

ヒノキ苔は、山地に自生し、大きくてふんわりとした房状の群落を作る種類の苔です。一本一本が非常に細かな葉で、それは柔らかくて美しく、見て楽しむことができます。低光量、高湿度を好み、テラリウム向けの苔と言ってよいでしょう。

成長の早いヒノキ苔は、適した場所で育てることで新芽が次々に芽吹いていきます。新芽が出てくると元の苔は枯れてしまうことがあります。茶色くなってきたなと感じたら茎からカットしましょう。そして伸びてきた苔を新しい土に植えていってください。

ヒノキ苔は、乾燥に弱く空気中の湿度が足りなくなってくるとすぐに葉を閉じてしまうので、フタのある容器に入れましょう。また高温には弱い種類なので、夏場は涼しいところにおいてあげましょう。

タマ苔

タマ苔は、山地の湿った土壁や岩壁に生える種類の苔です。比較的湿った環境を好むため、テラリウムに向いています。空気中の湿度を一定に保てるよう蓋つきの容器がです。乾燥にも強い苔でもあるので、フタがなくても育てることはできます。

湿気を好む分、高温に弱いため夏場は涼しい場所に置きましょう。密閉容器に入れる場合、日中は室温を見て蓋を外して管理すると蒸れを防ぐことができます。

シノブ苔

山間部の日陰地の湿った地上や岩上、腐木土などにマット状に群落を作って自生するのがシノブ苔です。湿った環境を好む種類ですので、テラリウム向けの苔です。

半日陰で適度な湿り気を維持することができれば、良く育ってくれます。乾燥が続くと葉先が痛み黄色く変色するので注意しましょう。這いながら新芽を伸ばすため、低面積の広い容器を使いましょう。多湿環境で育つシノブ苔は、夏場の蒸れに気を付けて涼しい場所に置きましょう。

ホウオウ苔

ホウオウ苔は、渓流のそばの湿った地上や岩上などに群生します。長いもので10㎝ほどになります。乾燥に非常に弱いホウオウ苔は、フタのある容器で常に高湿度な状態を保つことが大切です。湿度管理さえできれば、比較的簡単に育てることができるので、テラリウムに向いています。

ウォーターフェザーの名称で、アクアリウムで使われることもあります。

初心者でも育てやすい苔を楽しもう

いかがだったでしょうか。今回は、苔の種類と育て方、そして苔の見分け方などを紹介しました。いろいろな種類があり、何を選んでよいのか迷われる方もおられるでしょう。初心者でも育てやすいスギ苔、ハイ苔、スナ苔などからチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年01月08日

記載されている内容は2018年01月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related