観葉植物「アボカド」の育て方・枯れる原因|水やり/土/虫
更新日:2020年02月14日
観葉植物としてのアボカドの育て方
サラダやグラタンなどお料理のレパートリーも豊富な上、美容にも一役適うのがアボカドです。アボカドの生産はその9割がメキシコなどからの輸入に頼っているのが現状です。そのため価格も他の野菜に比べると高く、なかなか食卓に並ぶことが少ないです。
しかし、「森のバター」という異名を持つアボカドの美容効果は大変優れており、できたら毎日でも摂取したいという女性の方も多いでしょう。そこで今回は観葉植物としてのアボカドの育て方についてご紹介していきます。
アボカドの種からの育て方
アボカドを食べた後の種は、そのまま捨てているという方がほとんどでしょう。アボカドを育てるという感覚が私たち日本人には無いからでしょう。
種から想像してアボカドの背丈は非常に大きく伸び、日本の温暖湿潤傾向にある気温ではアボカドの栽培に適していないと考える人が多いです。そんなアボカドですが、実は観葉植物としてアボカドを自宅でも簡単に育てることができます。ここからは観葉植物としてのアボカドの育て方について詳しくご紹介していきます。
アボカドの種の扱い方
観葉植物としてのアボカドの種は市場には出回っていないため、市販のアボカドから取り出すしか方法がありません。まず最初にスーパーでアボカドを購入しますが、できるだけ熟しているアボカドを購入してください。
買ってきたアボカドは冷蔵庫に入れずに常温で保管します。これは熱帯果樹のアボカドは冷たい場所ではなかなか発芽しないからです。寒さや冷たさにも弱いですが、実は乾燥にも弱いので、実を食べたらその日のうちに土に埋めることをお勧めします。
種の周りについている果肉は流水できれいに洗います。果肉が付いたまま土の中に入れると、発芽を抑制してしまいますので注意が必要です。
種の取り出し方
アボカドの種の取り出し方ですが、まず、実に対して縦に包丁を入れます。次に種に当たったところでぐるりとアボカドを一周させ切れ目を入れます。そのあと両手で実をひねると半分に分かれます。そして大きめのスプーンで種をくりぬきます。包丁やスプーンを使うと種に傷がつきそうですが、多少表面に傷がついても大丈夫ですの安心してください。
剪定はどうやってするの?
アボカドはムレを嫌う植物です。そのため、葉が重なってきて風通しが悪くなってきたと気づいたときに剪定が必要です。剪定の方法ですが、込み合っている枝や葉、細い枝、葉が重なって風通しが悪い部分の葉や枝を根元からハサミで落としていきます。剪定の時期は3月から5月が適しています。
観葉植物としてアボカドを室内で育てる場合は植えている鉢の2倍から2.5倍までの大きさがアボカドの木の大きさに適しています。大きくなりすぎたと感じたときは迷わず剪定を行うことが大切です。
水やりはどれくらいあげればいい?
観葉植物には水をあまり上げないものがありますが、観葉植物としてのアボカドの場合、土が乾いてきた時と葉が下に垂れ下がってきたときに水を与えてください。種から発芽してきたときは土を触って乾燥していれば土を湿らす程度に水を与えます。また、1週間に1度、霧吹きで葉を湿らすように与えましょう。
しっかりとした木になってきたら根元に水を張った桶を置いて根元から水をたっぷり週に一度吸わせましょう。
アボカドの土の作り方
アボカドは種からして栄養豊富な土が良いのではないかと考えられますが、実はアボカドにはそれほど栄養たっぷりな土は必要ありません。大切なのは水はけのよい酸性土にすることなので、ホームセンターなどで次の土を購入します。
赤玉土、腐葉土(ふようど)、ピートモスで観葉植物としてのアボカド専用の土を作ります。赤玉土とピートモスは7、腐葉土と鹿沼土(かぬまつち)が3の配合で土を作ります。もちろん、市販の観葉植物用培養土を使っても大丈夫です。肥料は春から秋にかけてゆっくり効く化成肥料を与えます。
摘心
アボカドは直植えするとかなり大きくなる果樹ですので、観葉植物としてアボカドを育てる場合はこれ以上大きく育ってほしくないという大きさまで育った後は頂点の新芽を摘み取りましょう。このことを「摘心(てきしん)」と言います。そうすることで植物の成長を止め、横に枝を生やすようにします。
虫対策はどうすればいいの?
初回公開日:2018年04月13日
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