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ヤドカリの飼育セット・飼育方法・水|淡水/真水/海水

更新日:2020年03月04日

潮干狩りや潮だまりでよく見かける動物といえば、ヤドカリ!貝を背負ってのんびりと歩く様子が可愛いヤドカリは、現在ペットとして初心者でも簡単に飼育ができます!今回はヤドカリの飼育に必要なグッズや、飼育のコツについてご紹介します。

ヤドカリの飼育セット・飼育方法・水|淡水/真水/海水

飼育できるヤドカリの種類は?

オカヤドカリ

現在、ペットとして人気上昇中のヤドカリが、このオカヤドカリです。熱帯域に生息する種類で、日本では沖縄や小笠原諸島といった暖かい地域に生息しています。寒くなる本州には生息しないので、飼育の際は保温が必ず必要になります。

名前のとおり、大人になると陸地で暮らし、木登りもするほどです。背負っている貝も、海の巻貝のものだけでなく、陸上のカタツムリの殻までさまざまなものを利用します。現在は天然記念物に指定され、採集できる時期と個体数が決められています。

泳げない種類のため飼育する際は、この後ご紹介するホンヤドカリなどの他の種類と違い、海水をたくさん張る必要はありません。少しの海水と真水さえあれば充分なので、忙しい人にも飼育しやすいです。

ホンヤドカリ

日本各地で最も多く見かけるのがこのホンヤドカリです。遊びに行ってそのまま持ち帰って飼育を始める、という人も少なくないでしょう。体長は10mm程度とオカヤドカリよりも小さく、一生を海中で過ごします。ハサミはどちらも同じ大きさのように見えるかも思いきや、実は右側の方が必ず大きいという法則があります。

飼育の際にはオカヤドカリの場合と違い、砂地による丘は必要ありません。空気を循環させる装置さえあれば、海水と砂と隠れ場だけでも大丈夫です。

ヤドカリの飼育セット

水槽

ヤドカリや飼育用品を入れる水槽です。小さなヤドカリなら30~45cm、大きなヤドカリや数匹一緒に飼育するなら60cmほどの大きさの水槽を用意しましょう。ヤドカリが運動できるように、なるべく大きめの水槽を用意しましょう。

ヤドカリはハサミと足を器用に使って水槽から脱走することがあります。必ず蓋をするようにしましょう。また、水棲のヤドカリを飼育するなら、生物ろ過装置や水を循環させるポンプも必要です。常に新鮮な酸素を循環させないと死んでしまうからです。

餌を入れる小さなお皿を用意し、入れてあげましょう。ヤドカリは雑食性で、さまざまものを食べます。ペットショップで販売されているヤドカリ用のエサはもちろんですが、ザリガニ用のものや、熱帯魚の飼育用に販売されているものでも大丈夫です。この後詳しくご紹介します。

水入れ

真水を入れるものと海水を入れる用の2つを用意しましょう。水浴びをするので、ヤドカリの全身が浸かるくらいのものが必要です。小さなヤドカリが溺れないように、中に石を入れて段差を作ると安心です。ハムスターなどの小動物の飼育用に販売されている陶器の水入れで十分です。

サンゴ砂

水槽の底に敷く砂のことです。オカヤドカリが生息するのはサンゴ砂が豊富な沖縄の砂地なので、飼育環境を現地に合わせる必要があります。そして、脱皮の際に砂にもぐる習性があるので必要です。小さなヤドカリには細かい砂を、大きめのヤドカリには粗い砂を用意すると良いです。

ヤドカリが全身潜れるように深めに砂を敷きます。ドライタイプのものとウェットタイプのものがあり、どちらが良いか意見は分かれていますが、水場を多く用意する場合はドライタイプでも大丈夫です。

引っ越し用の貝殻

ヤドカリは成長するにつれ、体の大きさにあった大きな貝殻を新たに必要とします。ヤドカリが成長しても貝殻は大きくならないからです。いわゆる、ヤドカリの引っ越しです。海で採集したヤドカリを買うなら、なるべく同じ場所にある貝殻を拾って入れておきましょう。

それが難しい場合は、ペットショップや通販でも購入することができます。また、購入したばかりの貝殻は漂白してあるので、一度お湯に洗い、海水に浸してから与えると、ヤドカリが入りやすくなります。入口が丸い巻貝なら何でも大丈夫なので、変な形をしていても気にせず入れてあげましょう。

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初回公開日:2017年11月09日

記載されている内容は2017年11月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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