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ヤドカリの飼育セット・飼育方法・水|淡水/真水/海水

初回公開日:2017年11月09日

更新日:2020年03月04日

記載されている内容は2017年11月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

潮干狩りや潮だまりでよく見かける動物といえば、ヤドカリ!貝を背負ってのんびりと歩く様子が可愛いヤドカリは、現在ペットとして初心者でも簡単に飼育ができます!今回はヤドカリの飼育に必要なグッズや、飼育のコツについてご紹介します。

ヤドカリの飼育セット・飼育方法・水|淡水/真水/海水

飼育できるヤドカリの種類は?

ヤドカリの飼育セット・飼育方法・水|淡水/真水/海水
※画像はイメージです

オカヤドカリ

現在、ペットとして人気上昇中のヤドカリが、このオカヤドカリです。熱帯域に生息する種類で、日本では沖縄や小笠原諸島といった暖かい地域に生息しています。寒くなる本州には生息しないので、飼育の際は保温が必ず必要になります。

名前のとおり、大人になると陸地で暮らし、木登りもするほどです。背負っている貝も、海の巻貝のものだけでなく、陸上のカタツムリの殻までさまざまなものを利用します。現在は天然記念物に指定され、採集できる時期と個体数が決められています。

泳げない種類のため飼育する際は、この後ご紹介するホンヤドカリなどの他の種類と違い、海水をたくさん張る必要はありません。少しの海水と真水さえあれば充分なので、忙しい人にも飼育しやすいです。

ホンヤドカリ

日本各地で最も多く見かけるのがこのホンヤドカリです。遊びに行ってそのまま持ち帰って飼育を始める、という人も少なくないでしょう。体長は10mm程度とオカヤドカリよりも小さく、一生を海中で過ごします。ハサミはどちらも同じ大きさのように見えるかも思いきや、実は右側の方が必ず大きいという法則があります。

飼育の際にはオカヤドカリの場合と違い、砂地による丘は必要ありません。空気を循環させる装置さえあれば、海水と砂と隠れ場だけでも大丈夫です。

ヤドカリの飼育セット

水槽

ヤドカリや飼育用品を入れる水槽です。小さなヤドカリなら30~45cm、大きなヤドカリや数匹一緒に飼育するなら60cmほどの大きさの水槽を用意しましょう。ヤドカリが運動できるように、なるべく大きめの水槽を用意しましょう。

ヤドカリはハサミと足を器用に使って水槽から脱走することがあります。必ず蓋をするようにしましょう。また、水棲のヤドカリを飼育するなら、生物ろ過装置や水を循環させるポンプも必要です。常に新鮮な酸素を循環させないと死んでしまうからです。

餌を入れる小さなお皿を用意し、入れてあげましょう。ヤドカリは雑食性で、さまざまものを食べます。ペットショップで販売されているヤドカリ用のエサはもちろんですが、ザリガニ用のものや、熱帯魚の飼育用に販売されているものでも大丈夫です。この後詳しくご紹介します。

水入れ

真水を入れるものと海水を入れる用の2つを用意しましょう。水浴びをするので、ヤドカリの全身が浸かるくらいのものが必要です。小さなヤドカリが溺れないように、中に石を入れて段差を作ると安心です。ハムスターなどの小動物の飼育用に販売されている陶器の水入れで十分です。

サンゴ砂

水槽の底に敷く砂のことです。オカヤドカリが生息するのはサンゴ砂が豊富な沖縄の砂地なので、飼育環境を現地に合わせる必要があります。そして、脱皮の際に砂にもぐる習性があるので必要です。小さなヤドカリには細かい砂を、大きめのヤドカリには粗い砂を用意すると良いです。

ヤドカリが全身潜れるように深めに砂を敷きます。ドライタイプのものとウェットタイプのものがあり、どちらが良いか意見は分かれていますが、水場を多く用意する場合はドライタイプでも大丈夫です。

引っ越し用の貝殻

ヤドカリは成長するにつれ、体の大きさにあった大きな貝殻を新たに必要とします。ヤドカリが成長しても貝殻は大きくならないからです。いわゆる、ヤドカリの引っ越しです。海で採集したヤドカリを買うなら、なるべく同じ場所にある貝殻を拾って入れておきましょう。

それが難しい場合は、ペットショップや通販でも購入することができます。また、購入したばかりの貝殻は漂白してあるので、一度お湯に洗い、海水に浸してから与えると、ヤドカリが入りやすくなります。入口が丸い巻貝なら何でも大丈夫なので、変な形をしていても気にせず入れてあげましょう。

人工海水

飼育するためには海水が必要不可欠です。常に天然の海水を取りに行けるならそれが一番ですが、できない場合は人工海水を作る必要があります。カルキ抜きした水道水に、塩分比重が1.023になるように混ぜます。これよりも濃いとヤドカリにとって有害な海水となるので気を付けて作る必要があります。

粉タイプのものを購入すると、少量でも作れるので便利です。海水が必要か、どのように作ったらよいかは、この後詳しくご紹介します。

木登り用・隠れ家用の木

木登り用にガジュマルの木を

ペットとして人気のオカヤドカリは、沖縄の浜から離れた陸地に生息し、木登りもする種類のヤドカリです。よって、水槽に現地、沖縄のガジュマルの木を用意すると喜んで遊びます。そして、オカヤドカリはガジュマルの葉が好物です。控えの木を常に用意するようにしましょう。

専門店では、ガジュマルの木を通信販売しています。

隠れ家用に流木を

ヤドカリはとても臆病な動物です。人影や動くものが見えるとすぐに物陰に隠れます。そのため、熱帯魚用に販売されているものや、海で拾った流木を必ず入れましょう。飼育する際に脅かしたり、ストレスを与えないようにしたりする工夫も必要になります。

また、流木にはさまざまな形のものがあるので、水槽のデザインを楽しむこともできます。自分がよいと思った流木を選びましょう。

ヒーター

一年中暖かい沖縄に生息するオカヤドカリはもちろんですが、一般的に海で見られるヤドカリも、水温が10℃を下回ると動きが鈍くなります。そこで、冬場の飼育はヒーターが必須となります。小動物の飼育用に販売されているヒーターパネルを水槽の下に敷くと、暖かくなります。ヤドカリを飼育する際は20~25℃に保つようにしなければなりません。水温も最低でも15℃には保たれなければいけません。

ヤドカリの飼育は淡水でないといけないのか

ヤドカリの飼育セット・飼育方法・水|淡水/真水/海水
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まず、ホンヤドカリなど水棲のヤドカリを飼育するなら淡水は必要ありません。天然か人工的に作った海水を水槽に張り、定期的に水替えをすれば大丈夫です。

陸上で暮らすオカヤドカリを飼育する際には、淡水、つまり真水も必要となります。カルキ抜きをした水と海水を両方用意し、入れてあげるようにしましょう。

ヤドカリの飼育方法

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餌は何をあげればいいの?

ヤドカリ用のエサ

現在はヤドカリ専用のエサが販売されていますが、ヤドカリ専用でなくても大丈夫です。ザリガニ、熱帯魚、川魚用などの水棲動物用の餌なら何でも問題ありません。特にヤドカリ専用のエサはカルシウム、ミネラル、たんぱく質などヤドカリに必要な栄養バランスが整っています。

しかし、ヤドカリは動物としては昆虫に近いので、虫よけの素材が入っているものは避けるべきです。そして、オカヤドカリを飼育する際は、力が強い種類なのでエサ入れは重い陶器にしましょう。

海産物

野生のヤドカリは魚や昆布などの海産物を食べるので、本来はこれらを与えるのが最も良いです。ヤドカリ用のフードをメインに、魚のアラや生魚、昆布や海苔などの魚介類を時々あげるようにしましょう。

野菜や果物なども

海にすむヤドカリのイメージからすると意外ですが、ヤドカリは野菜類や果物も好物としています。サツマイモ、ニンジン、果物全般、食パン、生肉、オキアミ、赤虫など、一匹一匹好物が異なります。お気に入りの食べ物がわかるまで、いろいろと与えてみましょう。

すべてのエサに共通することですが、量はあまり与えないようにします。ヤドカリは体が小さいのでたくさんの量は食べられません。食べ残しがいつまでも残っていると水が汚れてしまいます。

ヤドカリの飼育は海水がいいのか

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両方とも必要

ヤドカリは海に生息する動物なので、海水はもちろん必要です。オカヤドカリ以外の水棲のヤドカリについては、陸地は作らなくてもよいほどです。近くに海があれば天然の海水を取りに行くか、人工海水を作って定期的に取り換えるようにします。

海水と真水の両方が必要なのは、陸地に棲むオカヤドカリを飼育する場合です。オカヤドカリはミネラルの補給のため、貝殻に海水を貯蓄する習性があります。海水は生きるためにかならず必要な栄養素です。そこで、海水用と真水用の両方の水入れを用意しましょう。自分で海水を貯える様子を観察することができます。

ヤドカリの飼育につかう水

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真水

ミネラルウォーターや給水器を通した水を使う場合は、そのまま与えても大丈夫です。しかし、水道水にはヤドカリにとって有害な塩素や、ヤドカリの体表やエラを傷つける重金属類が含まれているので、必ずカルキ抜きをする必要があります。絶対にそのまま使用せず、一晩は汲み置きするか、熱帯魚の飼育に利用される調整剤を混ぜましょう。

ヤドカリの初心者が気を付けたいことは?

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定期的に掃除・水換えをしましょう

ヤドカリの飼育で気を付けたいのは、衛生面です。ヤドカリの食べ残しやフンで水はすぐに汚れます。水入れに注いだ水は毎日取り換えましょう。水棲のヤドカリの水槽に張っている海水は、2~3週間に1回ほどの割合で全て取り換えなければなりません。

少しでも綺麗にしたいなら、コケ取り用の貝やアサリを一緒に飼うと、水槽を綺麗にしてくれます。ここで注意したいのが、エサや引っ越し用の貝をちゃんと入れておかないと、これらの貝が襲われていた、という事態が発生することです。

ヤドカリの飼育にサンゴは必要か

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生きているサンゴではなく「サンゴ石」が必要

海に棲むヤドカリを飼育する際には、あの色とりどりのサンゴが必要なのではないかと疑問に感じる人もいるでしょう。実際、ユビワサンゴヤドカリという種類のヤドカリはサンゴの周辺に生息しています。

しかし、生きているあのカラフルなサンゴは必ずしも必要というわけではありません。その代わり、「サンゴ石」という、サンゴ礁や貝殻などが泥砂などと一緒に海底に降り積もり、長い年月を経て化石化して形成された天然の石は飼育に必要です。

サンゴ石は小さなものから、ヤドカリからすると岩のようにも見える大きさのものまで多数販売されています。設置すればヤドカリの隠れ場や遊び場にもなり、ミネラルの補給源や非常食の役割も果たします。また、水入れが深い場合、1つ入れておくとヤドカリが上って出ることができます。ぜひ設置しましょう。

ヤドカリの冬の飼育方法

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温度湿度の管理は重要

オカヤドカリは一年中暖かい沖縄に生息する種類なので、常に20~25℃に保たれていないと弱ってしまいます。飼育する際は必ずパネルヒーターが必要です。水棲のヤドカリも、水温が10℃以下になると弱ってしまいます。

また、湿度も重要です。水棲のヤドカリは心配ありませんが、陸で暮らすオカヤドカリもエラ呼吸をするため、湿気が欠かせません。常に湿度70~80%に保たれている必要があります。もし乾燥していたら、カルキ抜きした水を霧吹きで吹きかけます。

気温と湿度がすぐにわかるように、温度湿度計を水槽に取り付けると便利です。背面にマジックテープと両面テープがあるため、ガラス水槽に簡単に取り付けられます。

初心者でも飼いやすいヤドカリ

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ヤドカリは飼い主になつく動物ではないものの、のんびりとした動きとちょっと間抜けに見える動作がとても愛らしいです。見ているだけで癒され、飽きることがないでしょう。

そして、ヤドカリは引っ越し用の貝と、海水や衛生面に気を付けてさえいれば、飼うのが簡単な動物です。臭い、鳴き声や騒音もないので、マンションなどでも周りに迷惑をかける心配もありません。何かペットを飼ってみたいけど初めてだし難しそう、という初心者にも向いています。ヤドカリから始めてみるのもオススメします。

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