洗濯機の臭いの取り方と考えられる原因・臭う場所と対策
更新日:2020年08月28日
臭いで考えられる原因
そもそも臭いの発生源にはどのようなものがあるのでしょうか。洗濯機や洗濯物の臭いについて、原因を見ていきます。
カビ臭い
洗濯機に繁殖するカビは大抵が黒カビです。洗濯機にとどまらず、浴室や洗面所、部屋の壁などの湿度が高い部分に繁殖します。洗濯機の蓋をあけてカビ臭いと感じた時はこの黒カビが原因です。黒カビは低温や乾燥に強く繁殖力も高いですが、アルコールや消毒に弱いので塩素系の漂白剤などが有効です。
カビは洗剤カスなどを食料に繁殖しますので、洗濯時の洗剤の量を規定通りに使用する事もカビ対策に有効です。カビ臭いだけであればカビが繁殖しやすい梅雨の時期は月に一度、乾燥する冬であれば二カ月に一度洗濯機を掃除すればカビを防ぐ事ができます。
しかし日本海側の豪雪地帯では、夏より冬の方が湿度が上がる地域がありますので、そういった地域にお住まいの方は年間を通して月に一度の洗濯機掃除をするのが良いでしょう。
アンモニア
小さなお子様やペットがいるご家庭などは、粗相をされて尿が付いたままの洋服やシーツ、タオルを洗濯する機会があるでしょう。その際に洗濯機にアンモニア臭が付いてしまう事があるのです。尿に含まれるアンモニアはアルカリ性なので、酸性の洗濯槽クリーナーや漂白剤を使用すると臭いが中和されます。
それでもまだ洗濯機が臭う場合は臭いが消えるまで続けるのも手ですが、比較的安価で手に入るクエン酸を使うと良いです。他の洗浄成分は入っていませんので、あくまで酸性のクリーナーなどで汚れなどを取り除く際の臭い対策として使用します。
使い方は満水まで入れた洗濯槽に酸性クリーナーとともに入れるだけです。そのほかの手順は今までご紹介したものと変わりませんが、酸性の濃度を上げる事ができるのでよりアンモニアを消臭、除菌することができます。
ワキガ臭い
ワキガとは汗が一か所にとどまり、分泌される皮脂などと混ざり、その汗が脇にいる常在菌に分解される際に出る臭いの事です。洗濯機がワキガ臭いという事は、ご本人、またはご家族にワキガの人がいるということです。
洗濯機の掃除は、洗濯槽に付いた常在菌を除菌すれば臭いの原因はとれますので、塩素系のクリーナーや漂白剤が有効です。しかし、ワキガ臭くなる原因を絶たなければいつまで経っても洗濯機はワキガ臭くなってしまうので、ワキガを治す為に病院に掛かったり、こまめに脇をアルコールで拭くなどの対策を行いましょう。
ヘドロ臭い
ヘドロ臭い場合は臭いが排水溝から上がってきている可能性が高いです。ヘドロの臭い成分はアンモニアや微生物の腐敗です。排水管というのはS字にカーブしており、水が溜まる事で下水から上がってくる臭気を防ぐ効果がありますが、水が溜まってるだけなのでそれ以外の臭気対策はしてくれません。
排水管自体に石鹸カスが付いていたり、S字の部分でゴミが溜まってしまうとそこが臭いの発生源となってしまうのです。洗濯機は酸素系漂白剤や酸性の洗浄剤で臭いを抑える事ができますが、排水溝の臭いを解消しなければ問題の解決にはなりません。
排水溝には排水溝クリーナーを使用し、臭いを元から絶ちましょう。
タバコ臭い
ご自身やご家族の中に喫煙者がいる場合、衣類にたばこの臭いが付いてしまいます。その衣類を洗濯する際に洗濯機に臭いが付いてしまうのですが、そもそもニコチンは水溶性の成分なので洗濯すれば臭いは落ちます。ですが、毎日洗濯する中で脂溶性の物質に吸着したり、石鹸カスに吸着する事でタバコ臭いにおいが洗濯機内に染み付いてしまいます。
タバコの臭いを取る為には、吸着している物質の除去が必然となります。どの物質に吸着しているか分からないので、掃除したい目的に合わせて酸性クリーナーとアルカリ性クリーナーを試してみる必要があります。
タバコを吸っている限り洗濯機に臭いが付きますので、定期的に掃除をする事で洗濯機内のタバコ臭を軽減することができます。
臭う場所とその対策
初回公開日:2017年10月10日
記載されている内容は2017年10月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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