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蟻の種類|家に出てくる蟻/大きい/噛む蟻/羽のある蟻

更新日:2020年03月05日

2017年はヒアリが大きく報道に取り上げられました。ヒアリは確かに危険な蟻ですが、在来種を守るためにも冷静に駆除などを行う必要があります。そのためには在来種を含めた本邦の蟻の種類を把握する必要があります。本記事では本邦に生息する蟻の種類とその特徴を紹介します。

蟻の種類|家に出てくる蟻/大きい/噛む蟻/羽のある蟻

羽蟻には、黒蟻とシロアリという、大きく2種類が存在します。前者は、先ほど紹介したような種類の蟻が該当します。後者は家屋の倒壊などで有名なヤマトシロアリの巣立ちの際の形態になります。ちなみに、シロアリは蟻の種類の仲間ではなく、ゴキブリなどの種類に近く、蟻とは全く違う種類の生き物です。

これらの種類の羽蟻は胴体と羽の形状を確認することによって見分けることが可能です。まず、胴体の形状についてですが、黒蟻の場合には胴体にくびれがありますが、シロアリの場合はくびれがなく、寸胴な形状となります。また、羽については、黒蟻は前翅が大きく、羽がもげにくいのが特徴ですが、シロアリの場合は後翅が大きく、羽が脆いことが特徴です。

これらの特徴を確認したうえで、シロアリであることが疑わしい場合には、すぐに業者に連絡しましょう。既に家屋の中でシロアリが繁殖している可能性が非常に高いです。業者を呼ぶ際には、サンプルとなる羽蟻を捕まえておくと、業者の対応がスムーズになります。手遅れになる前に迅速に対応しましょう。

羽蟻の対策法(黒蟻の場合)

ここでは、黒蟻の種類における羽蟻の対処方法について簡単に説明します。羽蟻は、梅雨時期の雨上がりの際に大量発生するといわれます。特に夜間においては、光に集まる習性があることから、自動販売機やコンビニエンスストア、電灯などに大量に群がってきます。したがって、自宅に羽蟻を入れないためには不必要な電気を外に漏らさないということが重要でしょう。

また、家屋周辺で大量発生した場合には、それらを一気に駆除する必要があります。もちろん殺虫剤を使用することで簡単に駆除することが可能ですが、何度も噴霧する必要があるので経済的とは言えません。そういう場合には、掃除機を使用して羽蟻を吸い取った後に、一気に殺虫剤を噴霧する方法が、掃除の手間も省けて一石二鳥になります。

また布地に付着している場合には、ガムテープやコロコロ(絨毯などの掃除器具)を使用することで簡単に駆除することが可能です。

噛むアリ、刺すアリの種類とその対策

蟻はハチ科に属する昆虫なので、ハチと同じく強靭の顎や毒針を有している種類が存在します。また蟻は、自己防衛のために「蟻酸」を分泌するため、刺されたり噛まれた場合には強烈な痛みが伴う場合があります。ここでは、これらの危険な蟻の種類について簡単に紹介していきます。

刺す危険や噛む危険のある蟻の種類(例)

海外では、パラポネラ(通称、弾丸蟻)などといった、強烈な毒を有する蟻の存在が報告されています。日本国内ではそこまで強い毒を有する在来種の蟻はほとんどいませんが、オオハリアリなどの針を有する蟻は日本国内でも山間部に生息しています。町中で遭遇する機会はほとんどないでしょうが、山登りなどのレジャーの際には、特に注意が必要でしょう。

また、針を持っていない場合でも、噛まれる場合があります。人を噛む蟻として有名なものには、ヒメイエアリ、アミメアリ、ヒメアリなどの、いわゆる赤蟻と呼ばれる種類が挙げられます。これらの蟻は針で刺す蟻よりも非常に厄介な存在です。なぜなら、これらの蟻は人の生活圏に近く、遭遇する機会が多いからです。

先ほど紹介したように、これらの蟻は家屋に侵入する危険性がかなり高い蟻であるため、噛まれないようにするために、まずは第一に家屋に蟻を入れないことが重要となります。

ヒアリはなぜ怖い?

今年のニュースでは「ヒアリ」が大きな話題を呼びました。しかしこの蟻は一体どういった点が危険なのでしょうか。ここではその危険性について簡単に紹介します。

まずは、針に毒を持っていることです。ヒアリの針には毒がありその名のように火がついたような痛みが出るといわれています。またアナフィラキシーショックを起こす可能性があるためとても危険です。海外でも刺されたケースがたくさんあります。

次に、とても攻撃的な正確をしていることです。ヒアリの巣は砂のドーム状で形成されています。もし誤って巣を壊した場合には、集団で襲いかかってきます。子供などが巣を壊したらひとたまりもありません。

そして、繁殖力が非常に高いことも特徴です。ヒアリの女王蟻の繁殖力はとても高いといわれております。ヒアリは在来種の蟻のおよそ500から2000倍の卵を産むため、定着されたらすぐに大繁殖して、あたり一面に出現するようになるでしょう。

ヒアリは赤褐色でアミメアリやオオズアリと似ており小型なのが特徴です。ヒアリと疑わしいアリには極力近づかないように注意しましょう。

ヒアリに似たアリ

ヒアリに過剰に反応するあまりに無関係の蟻をヒアリとして認識してパニックになる場合があります。アミメアリやオオズアリなどに類似する蟻はたくさんいるので、安易にヒアリと認定せずに慎重に対処しましょう。また、過剰に在来種を駆除することはヒアリの生息域を広げる危険性もあるので注意が必要です。

色別に見た蟻の種類について

これまで多くの蟻の種類について紹介してきましたが、蟻の種類が大きく色で見分けられることは先ほど紹介したとおりです。ここでは、黒蟻と赤蟻に分けて蟻の種類を確認していきます。

黒蟻

黒蟻には、クロヤマアリ、クロオオアリなどが含まれています。基本的には昆虫の死骸などのたんぱく質を食べ、家屋に侵入することが少ないため比較的安全といえるでしょう。ただし、これらの蟻についても羽蟻になる季節には移動範囲が格段に大きくなるため、その時期に関しては十分な注意が必要でしょう。

赤蟻

赤蟻は、体長が小さく、赤褐色の見た目というのが基本的な特徴です。ヒメアリ、イエヒメアリ、アミメアリ、オオズアリ、ヒアリ、アルゼンチンアリなどといった種類がこれらに近い特徴を持っています。

このラインナップからもわかるように厄介な種類や危険な種類が属しているため、特に用がない場合には近づかない方が無難です。また大量に発生した場合には、駆除を検討する必要があるでしょう。

ヒアリ以外にも厄介な蟻はたくさんいる

最近の報道で、ヒアリがとても危険であるということが広く認識されました。しかしアルゼンチンアリやヒメイエアリなどヒアリ以外にも危険な蟻がたくさんいます。今回紹介したことからたくさんの蟻の生態や危険性について学ぶことができましたでしょうか。正しい見分け方や対処法を持って、在来の蟻を守りながらヒアリに対抗できるようにしていきましょう。

初回公開日:2017年10月28日

記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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