日本・世界のセミの種類と種類別の鳴き声・分布・見分け方
更新日:2020年08月28日
その名前のとおり、「ミーンミンミン」と鳴くのが特徴です。
アブラゼミの鳴き声
「ジジジジジ」あるいは「ジリジリジリ」という、油で何かを揚げているような声で鳴くのが特徴で、これが名前の由来になっています。
クマゼミの鳴き声
「シャシャシャ」「センセンセン」などと鳴くのが特徴です。
北海道のセミの種類
暑い地域に生息しているイメージのあるセミですが、北海道にもニイニイゼミやヒグラシ、ツクツクボウシ、アブラゼミなどがいます。
また、エゾゼミやコエゾゼミ、アカエゾゼミ、エゾハルゼミなど、北海道の古い呼び方である「エゾ」の名前がついたセミも生息しています。これらは「エゾ」と名前がついてはいますが、本州でも見られ、温暖な地域では山地などに生息しています。
エゾチッチゼミという種類のセミは、日本では北海道のみに生息しています。体長20~28ミリほどの小型の種類で、日本に分布しているセミの中では、1番寒さに強いといわれています。
時期別のセミの種類
セミは、種類によって鳴きはじめる時期も違っています。代表的な6種類のセミについて紹介します。
地域や気温にもよりますが、まず6月下旬の梅雨の頃には、ニイニイゼミが鳴きはじめます。そのため、ニイニイゼミは、梅雨を知らせるセミとしても知られています。ヒグラシも同じく6月下旬頃から鳴きはじめます。
その後、7月上旬からは、クマゼミやアブラゼミ、ミンミンゼミの声も聞こえるようになります。ツクツクボウシも7月から見られますが、ピークは8月下旬から9月上旬頃で、他のセミよりも少し遅いのが特徴です。
セミの種類の見分け方は?
セミの種類の見分け方としては、まず鳴き声で判別する方法があげられます。ミンミンゼミやヒグラシなどは特徴的な鳴き声をしているため、比較的簡単に見分けることができるでしょう。
また、ハネの色も種類によって違いがあります。ニイニイゼミやアブラゼミは、透明ではなく茶色っぽいハネを持っていますが、クマゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシは透明です。
セミの幼虫の種類
セミの種類別分布
地域による違い
代表的な6種類のセミのうち、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アブラゼミの5種類は、ほぼ日本全国で見ることができますが、クマゼミは西日本以南の温暖な地域に生息しています。また、ミンミンゼミは比較的暑さに弱いと考えられ、西日本地域では平地ではあまり見られません。
初回公開日:2017年11月25日
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