ゴキブリは人体への害はないのか|糞/殺虫剤/食べる
更新日:2020年08月28日
ゴキブリを嫌う理由
ゴキブリは、昆虫の一種なので、本来は者のクワガタやカブトムシなどと同じとも言えるのですが、どうしてこんなにも嫌われ・恐れられる存在なのでしょうか。人体に害を及ぼすことはないのでしょうか。今回はそんなゴキブリの生態に迫ります。
■見た目の問題
ゴキブリが大好きという人も稀にいますが、大方の人からは嫌われ、ゴキブリの姿を発見したり、想像しただけで恐怖感に襲われる人も少なくありません。その大きな理由としては、ゴキブリの見た目に問題があると考えられるでしょう。
長くてちょろちょろ動く触覚にギザギザの足、黒光りする姿に嫌悪感を感じてしまいます。大きさはまちまちですが、大きいほど恐怖感が増します。ゴキブリの赤ちゃんであれば大丈夫という人も多いですが、赤ちゃんであっても成長した姿を想像できてしまったり、「ゴキブリ」というだけで恐怖が植え付けられてしまっているという人もいます。もともと昆虫自体が苦手という人も少なくありません。その多くには、黒や茶色などの色にも関係していると言えるでしょう。
■動きが怖い
ゴキブリの大きな特徴として、動きが異常に早いことが挙げられます。その恐ろしい速さは時速170キロと言われています。さらには、飛べる機能もある高性能な生物です。殺虫剤などで命を狙われ、危機を感じたときに飛ぶことが多くあるとされます。一説によると、ゴキブリが人慣れしたときには(懐いたとも言われます)、動きがゆっくりになると言われています。
また、昆虫特有の「カサカサ」音が出るのは、硬い身体と、足にあるトゲ、触覚などが地面やビニール袋などに当たって出る音ですが、「カサカサ」という音は、夜中などに聞くとさらに恐怖感が増します。
ゴキブリが苦手・恐怖を感じる存在なのは、不潔な印象の生き物で害虫だからという理由も挙げられますが、見た目が気持ち悪い、動きが早くて恐怖を煽るという理由が大きいと言えるでしょう。
ゴキブリの糞は人体への害はないのか
ゴキブリの姿は見ていないのに、たまに見かけるゴキブリの糞は、非常に小さく埃にまみれて気付かない程度です。そのため、そのまま放置された状態になる可能性が高いですが、ゴキブリの糞には、食中毒の原因となるサルモネラ菌が多数生息していると言われています。
さらに、ダニの死骸を吸引して起こるぜんそくと同様に、アレルギーを引き起こす原因ともなるため、ゴキブリの糞には人体への害をもたらすとされます。また、ゴキブリの糞は、仲間のゴキブリを引き寄せるフェロモンがあるとされるので、ゴキブリの糞を発見した時には、直ちに除去するようにしましょう。
ゴキブリの殺虫剤に害はないのか
スプレー
ゴキブリの殺虫剤でおもに使用されているのが、ピレスロイド系の殺虫剤になります。このピレスロイド系は、大量でない限り人体への害はないとされていますが、神経過剰刺激を引き起こす可能性があります。その症状には、吐き気・頭痛・手足の震え・めまい・神経麻痺などがあり、重症になると、呼吸困難や肺に影響を及ぼすとも言われています。
殺虫剤を大量に吸い込んでしまったり、経口摂取しない限りは特別害がないとも言えますが、誤って口に入ってしまった場合は、すぐに吐き出して十分に水ですすぎましょう。皮膚に付いたり目に入った場合も同様で、すぐに水で十分に洗い流しましょう。
ホウ酸団子
ホウ酸団子などの毒餌は、ゴキブリ退治に一番効果的とも言われています。ホウ酸団子を食べたゴキブリは、脱水症状を引き起こすため、死骸が水回りで発見しやすいことと、一匹のゴキブリがホウ酸団子を食べると、そのまま巣に帰ったゴキブリが亡くなり、その死骸を食べた仲間のゴキブリたちまで退治できるため、とても効率が良いと言えます。
ホウ酸の致死量は、カフェインの致死量と同程度とされますので、ゴキブリにとっては致死量になりますが、人が摂取しても死に至るような害はないと言えますが、過去にはホウ酸の誤食により死亡した例も挙げられています。
人によっては、吐き気や嘔吐、下痢などの症状が出る可能性もありますので、ホウ酸団子は人体にも害があると考えて、誤って口に入ることのないように気を付けなければなりません。
アロマやハーブ
ゴキブリを寄せ付けない対策として、人間にとって害がなく一番安心して使用できるのは、アロマやハーブの香りを利用することです。ゴキブリが苦手とする香りは、キャラウェイ・クミン・レモン・レモングラス・ハッカ・ラベンダーなどが挙げられます。
ハーブを栽培してみたり、家の隅や侵入経路に布などで包んで置いたり、アロマディフューザーで香らせるのも効果的です。これらの香りは、ペットにとっては有害となることもありますので、注意が必要とされています。
ゴキブリを食べても害はないのか
初回公開日:2017年12月21日
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