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苔の種類と種類別の育て方・見分け方と図鑑

更新日:2020年08月28日

世界に、約2万種ほど確認されている苔は道端にも生え、盆栽や最近流行りのテラリウムにも用いられています。「苔」の正体やその種類、特徴を解説していきます。また、場所ごとの苔の種類も併せてみていきます。そして、苔の育て方、苔の本なども紹介していきます。

苔の種類と種類別の育て方・見分け方と図鑑

苔じゃない「コケ」とは?

コケという言葉を使う表現はいくつかあり、意外と勘違いされているものが「コケの一念岩をも通す」です。このコケを「苔」と考えている人も多くいますが、正しくは「虚仮」になります。

「コケ」という言葉を使っていても、本当は「苔」じゃないことが意外とあります。そこで、ここでは他の植物と間違われやすいシーンを紹介します。

水槽:藻類としてのコケ

日常の会話で「水槽にコケがついた」ということがあるでしょう。けれども、この「水槽のコケ」は、今までにの触れてきた「苔(コケ植物)」とはことなり、緑藻類になります。

陸上植物である苔と水生植物である緑藻類には共通があり、光合成色素のクロロフィルa・bを有し、貯蔵物質はデンプンとなります。

けれども、陸上植物である苔と水生植物である緑藻類は基本的に多くの点でことなり、特に繁殖において形質および生態については明確に異なります。

【日当たり編】苔の育て方

最近流行りのインテリアの1つとして、お気に入りガラスボトルに土を入れ、さまざまな植物やオーナメントで作る自由な世界がつくれるのがテラリウムです。

このテラリウムだけでなく、日本文化の盆栽にも用いられているのが「苔」です。この苔の育て方をまず、日当たりの条件別に適した種類を紹介していきます。

日照条件:全日照(1日の半分以上日光があたる)

1日の内、12時間以上日差しが射す場所を全日照といい、その状況を好む種類の代表格は砂苔です。日差しが半日以上射す場所では、乾燥や高温などの環境になりますが、砂苔はあらゆる環境に対しての耐性があります。そのため、緑化への利用に注目されています。

ただし、水やりについては過度にならないように注意する必要があります。

日照条件:半日影(1日のうち数時間〜半日程度日光があたる)

半日影は1日の内、数時間~半日程度日差しが当たることをいいます。この半日影の状況を好む種類には、杉苔や這苔などがあります。

ただし、半日陰の場所を選ぶ際には、できれば午前中に日差しがあたり、夕方の西陽が当たらないのがベストです。特に、夏の西陽は強烈なため、極度の乾燥を起こしたり、葉焼けしてしまうこともあるためです。

日照条件:明るい日陰( 直接日光は当たらないが明るい)

直接、日差しは当たらないけれども明るい日陰は、1日を通して安定した湿度を保ちやすいです。這苔などを植え付けるときには、明るい日陰が良いでしょう。

日照条件:日陰(1日中薄暗い)

日差しが射さず、1日を通して仄暗い場所を好む種類には、檜苔や饅頭苔(ホソバオキナゴケ)になります。

この条件の場所は割りと湿度が高いことが多く、苔が蒸れやすいので適度に風通しがあると良いでしょう。特に、饅頭苔は密で厚く盛り上がったコロニーを形成するため、水のやり過ぎは禁物です。

【湿度編】苔の育て方

先に触れた日照条件ごとに適した種類の苔の育て方を紹介しましたが、次に湿度管理について解説していきます。

湿度管理:風の流入を防ぐ

次のページ:【水やり編】苔の育て方

初回公開日:2018年02月04日

記載されている内容は2018年02月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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