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苔の種類と種類別の育て方・見分け方と図鑑

更新日:2020年08月28日

世界に、約2万種ほど確認されている苔は道端にも生え、盆栽や最近流行りのテラリウムにも用いられています。「苔」の正体やその種類、特徴を解説していきます。また、場所ごとの苔の種類も併せてみていきます。そして、苔の育て方、苔の本なども紹介していきます。

苔の種類と種類別の育て方・見分け方と図鑑

乾燥に強い種類の苔もありますが、基本的には苔は乾燥を苦手とします。そのため、乾燥を引き起こす風が、流れ込むことを防ぐ必要があります。

風の流入を防ぐ方法として、生垣やフェンスの設置になります。これらを上手く用いることで、適度な風量となり直接風があたることを防ぐこともできます。

さらに、冬場の北風は、乾燥に弱い苔にとっては避けるべき天敵といえます。北風が吹き始める前にフェンスなどで予防策を取ることをします。また、見落としやすいのですが、木の根元に生えている苔は、木の葉や枝によって雨が当たらず乾燥しやすいので注意する必要があります。

湿度管理:エアコン室外機の周囲は避ける

先にも触れたように、乾燥に弱い種類の苔に風が当たることは避けるべきです。ベランダで苔を育てる際に、やってしまいがちな失敗の1つに「エアコン室外機の周囲」で育てることです。

室外機の正面を避け、風が直接当たらなくても、室外機の周囲もベランダの壁や手すりなどで跳ね返り乾燥しやすい状態になっています。

そのため、基本的には苔をエアコン室外機の近くには置かない、あるいは室外機より高い位置で育てるようことが大切になります。

湿度管理:保水力のある土壌にする

苔は、他の植物のように根から水分を吸収することができません。苔の場合は、空気中の水分を吸収し生長していきます。

つまり、苔を育てる際には、保水力のある土壌が必要にるということです。そのため、苔を植え付ける場所には、黒土やバーク、赤玉小粒など保水力を上げるものを混ぜ込みましょう。

その一方で、水はけも良くしておく必要があります。水はけが悪いと、過度な保水によってカビの発生を引き起こし、また苔自体が蒸れて枯れる原因にもなります。そのため、水はけを良くするためには、川砂やバーミキュライトを混ぜ込むと良いです。

【水やり編】苔の育て方

先に触れた、日照条件ごとに適した種類の苔の育て方や湿度管理をみてきました。ここでは水やりのタイミングや回数について解説していきます。

水やり:タイミング

適度な湿度を必要とする種類が多い苔にとって、水やりのタイミングは大切になります。

庭やベランダなどで苔を育てている場合は、日差しが射す日中帯は水やりを行なわないようにしてください。日差しが射すと、地表面は熱せられ、そして苔が蒸れを起こし枯れてしまうためです。

苔の水やりは、朝に行なうことをします。山林や草むらなどの自然の中では、苔は朝露に濡れて元気に育つからです。夏場などの早朝から日差しが射し込む場所では、日が昇る前には水やりを行なうことがベストといえます。

けれども、水やりだけのために早朝に目を覚ますのは、現実的ではないでしょう。そういうときになのが、タイマー付きの自動散水器です。これは、近くのホームセンターでも数千円程度で販売されているので、試してみる価値は十分にあります。

水やり:回数

水やりのタイミングの次に気を付けるべき点は、その回数です。庭やベランダなどの屋外で苔を育てている場合には、基本的に1日1回で問題ありません。

ただし、降雨がなく、乾燥気味の日が続いてしまっているときには、朝夕の2回に増やすといいでしょう。また、夏場において、日が射す場所は乾燥しやすいため、早朝と日の入り後の2回で水やりを行なうことをします。

その一方で、梅雨などの降雨が多いときは、水をやりを行なう必要はありません。表土が見えている場合は、表土が乾いていたら水やりを行なってください。

水やりの注意点の補足として、ホースなどから高圧で出した水を直接、苔に当てないようにしてください。ホースからの直接の水やりだけで剥れてしまう恐れがあります。ホースで水やりを行なうときは、霧状にして水やりできるノズルを使用し、できるかぎり高い位置から雨が降るように水やりを行なってください。

苔の種類の見分け方

広く世界に分布する苔の種類は、約2万種あります。全てを見分けることは難しいですが、普段見かけるくらいの種類を判別する方法はあります。

ここでは、苔の見分け方を4つほど紹介していきます。

見分け方1:葉の生え方

苔にも葉と茎があります。その葉が、茎に対してどういう風に生えているかを見ることで、苔の種類の特定に繋がります。

たとえば、茎を中心にしたときに、葉が対となるように生えているのか、あるいはさまざまな向きで葉が生えているのかを確認することができます。

見分け方2:葉の形

苔の葉の生え方の次に、葉その物の形を見ていきましょう。苔も他の植物と同じように、葉の形についても種類ごとに異なる特徴があります。また、葉の形だけでなく、葉先も一緒に見ると、槍のように尖っている種類や鋸のようにギザギザした種類など多くの種類があります。

見分け方3:葉の表面(中肋の有無)

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初回公開日:2018年02月04日

記載されている内容は2018年02月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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