冷蔵庫の掃除方法|汚れやすい場所・洗剤の選び方
更新日:2020年08月28日
冷蔵庫の場所別掃除方法は?
冷蔵庫といえば、一家に一台は当たり前で、どこのご家庭にもある家電でしょう。そんな冷蔵庫は、毎日日常的に使用しているという方が多いと思いますが、冷蔵庫の正しい掃除方法はご存知でしょうか?冷蔵庫も、お風呂やトイレと同じように、使用しているうちにどんどん汚れていきます。しっかりと掃除をしてあげないと、故障の原因になったり、臭いの原因になることもあるのです。そんな冷蔵庫の場所別の正しい掃除方法について解説してきます。
給水タンクの掃除方法は?
冷蔵庫の給水タンクとは、製氷機で氷を作るために水を入れるところのことです。夏場は氷をたくさん作るため、毎日のように水を入れ替えているという方も多いと思いますが、冬になると、氷を使用する機会が減り、給水タンクの中の水も、しばらく入れたままという方も多いのではないでしょうか?
給水タンクの中に水を入れたままにしていたり、湿った状態にしておくと、カビやぬめりなどが発生してしまいます。給水タンク本体の掃除方法は、柔らかいスポンジを使って中性洗剤で洗うのが、正しい掃除方法です。汚れているからと言って、硬いスポンジやブラシなどを使用すると、プラスチックに傷がつき、傷の溝の中に汚れやカビが溜まり、かえって不衛生な状態になってしまうので、必ず柔らかいスポンジを使用するようにしてください。
また、給水タンクを掃除する専用の洗剤なども販売されています。しっかりと除菌を行いたい場合には、そういった洗剤を使用すると良いでしょう。掃除後に氷を作らないという場合には、しっかりと乾燥させてから冷蔵庫に戻せば、カビが生えにくくなります。給水タンクの掃除目安は、1週間に1度と言われているので、毎週掃除することを習慣に出来ると良いでしょう。
フィルターの掃除方法は?
冷蔵庫の自動製氷機の中には、ほとんどの場合にフィルターが設置されています。フィルターの掃除と言えば、掃除機や空気清浄機などでもとても面倒な掃除ですが、そういった家電を故障させないためにも必要不可欠な掃除です。もちろん冷蔵庫内の自動製氷機のフィルターも掃除の必要があります。しかし実は、こういったフィルター類のほとんどは、水洗いや、洗剤を使用して掃除をすることが出来ません。
冷蔵庫のフィルターが汚れてきた場合には、フィルターを交換するという方法が1番良い方法です。冷蔵庫を購入した際の説明書には、製氷機内のフィルターの交換時期の目安が記載されています。ずっとフィルターを交換していないという場合には、カビなどの危険もありますので、フィルターの交換をします。また、フィルターを汚れさせないためには、製氷機の給水タンクの掃除をマメに行うことが大切です。
製氷機の掃除方法は?
冷蔵庫内の製氷機部分には、給水タンクやフィルターの他にも、水を送るパイプや、給水タンクから水漏れをしないようにするためのパッキンなどが付いています。パイプやパッキンなどは、ゴムで出来ているものがほとんどですから、一度カビなどが生えてしまうと、なかなかカビを取り除くことが難しくなります。
ゴム製のパッキンやパイプの場合には、キッチンハイターなどのカビを落とせるものや、オキシドールなどに漬け置きして除菌をするという掃除方法があります。パイプやパッキンは、見逃しがちな部品ですが、しっかりと掃除をしないと、カビが生えて、作られる氷にもカビや雑菌が含まれてしまうこともあるのです。月に1度は製氷機内のパッキンやパイプの掃除をしましょう。
コンデンサーやフィンの掃除方法は?
コンデンサーやフィンは、業務用などの大きな冷蔵庫の場合には、冷蔵庫の裏側や上部、下部などに設置されていることが多く、掃除機で吸ったり、フィンを水拭きしたりすることが出来ます。しかし、一般家庭用向け冷蔵庫の場合には、コンデンサーやフィンは冷蔵庫内部に設置されていることも多く、なかなか自分で掃除をすることは難しくなります。とくに、新しいタイプの冷蔵庫の場合には、内部に設置されていることが多いため、専門業者に掃除を依頼した方が良いでしょう。また、冷蔵庫のメーカーに問い合わせると良いでしょう。
熱交換器の掃除方法は?
熱交換器という言葉は、聞きなれないという方も多いでしょう。冷蔵庫の熱交換器の役割は、外から取り込んだ空気を冷気にして冷蔵庫内を冷やすという大切な役割があります。熱交換器の放熱パイプの中などに埃が溜まると、冷蔵庫内がきちんと冷やされないなど、冷蔵庫の故障にも繋がります。
熱交換器の放熱パイプは、昔の冷蔵庫の場合には冷蔵庫の背面にうねうねしたパイプがあり、それが熱交換器の放熱パイプでしたが、現在は冷蔵庫の背面やドア付近の内部に熱交換器の放熱パイプが設置されていることが多いため、自力で掃除をすることは難しくなります。背面に放熱パイプがある場合には、パイプに傷をつけないように掃除機などで埃を吸うと良いでしょう。
掃除の際には、熱交換器のパイプに直接触らないように注意するか、冷蔵庫の電源を抜いてから作業するようにしてください。また、内部に熱交換器の放熱パイプが設置されている場合には、下手にいじると、冷蔵庫が故障することもあるので、クリーニング業者などに掃除を依頼する方が良いでしょう。
冷蔵庫内の掃除方法は?
冷蔵庫内は、意外にも汚れが溜まっていることが多いです。とくに汚れを見落としがちな場所としては、冷蔵庫のドアポケット部分が挙げられます。冷蔵庫のドアポケットには、飲み物やドレッシングなどを置いている家庭が多いと思いますが、ペットボトルや、ドレッシングの容器などに付着していた汚れなどが、知らず知らずのうちにドアポケットに付着し、固まってこびりついてしまうということが多いです。とくにドレッシングの汚れは、油分が含まれている物があるため、油分が冷えて固まり、落ちにくい汚れになってしまっていることがあります。
冷蔵庫内の汚れは、主にエタノールなどの消毒液や、重曹などを使って落とすとよく落ちます。また、冷蔵庫内は食品を置く場所ですから、口に入っても人体に影響を及ぼさない物で掃除をする必要があるため、エタノールや重曹などは安心して使用することができます。掃除方法としては、冷蔵庫内の物を一旦外に出し、布などにエタノールや重曹を溶かしたお湯を染み込ませ、冷蔵庫内を拭くだけです。冷蔵庫のドアポケットは、外せる場合は外し、直接中性洗剤とスポンジなどを使用して水洗いしても良いでしょう。よく乾燥させるか、しっかりと水気を拭きとってから冷蔵庫内に戻すようにしてください。
野菜室の掃除方法は?
冷蔵庫の野菜室は、野菜の皮や葉っぱなどで、ゴミや汚れが溜まってしまいがちです。また、野菜室は冷蔵庫内の他の場所よりも、温度が高めに設定されていることが多いので、カビも発生しやすくなってしまいます。
野菜室の掃除方法は、一旦中の野菜を外に出し、野菜の皮や葉っぱなどのゴミが落ちていたら取り除き、野菜室内をエタノールや重曹を溶かしたお湯を染み込ませた布などで拭きます。エタノールや重曹の場合には、二度拭きは必要ありません。
野菜室内の汚れがひどい場合には、冷蔵庫によっては野菜室自体を取り外すことが出来る物もあるため、取り外せる場合には取り外し、お風呂などの広いところで、スポンジと中性洗剤を使用して磨いても良いでしょう。野菜室も水洗いする場合には、よく乾燥させるか、水気を拭きとってから、冷蔵庫に取り付けるようにしてください。
初回公開日:2017年09月22日
記載されている内容は2017年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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