電子レンジの掃除のコツ|家事えもん/100均掃除道具
更新日:2020年08月28日
電子レンジをピカピカにする強い味方と掃除のコツ
電子レンジは電化製品の中でも使用頻度が高い一つです。その為、知らず知らずに汚れてしまい、気付いたときに掃除をしてもなかなかその頑固な汚れは取れてくれません。大きな掃除は年末だけというご家庭も多いのではないでしょうか。
まずは電子レンジの汚れは何か?その性質を知らなければ敵を倒すことは出来ません。電子レンジの庫内を覗くと黒い汚れ、油のはね、食べ物の破片などがこびりついています。庫内だけではなく電子レンジの扉にも付着しています。
これらは食材や飲み物を加熱するときにその破片が飛び散ったり、油が噴き出した物です。それらを長期間放置しておくとこのように目で確認するくらいの汚れとなり庫内にこびりついてしまいます。その汚れを掃除せず更に電子レンジを使うことによって固まり掃除がしにくい状態になるのです。
この飛び散りの事を突沸(とっぷつ)現象と言います。飲み物、油脂を含む液体は加熱しすぎた時に突然沸騰して飛び散ることを意味します。この突沸現象は、電子レンジで温めたときに、温めた液体などが沸点を超えても沸騰を起こさない状態になることを差しこれを過熱状態といいます。
その過熱状態に更に震動が加わったり、粉末状(砂糖、クリープなど)のものが混じっていると沸騰が激しくなります。この現象を突沸現象といいます。突沸現象が起こる液体は水や牛乳、コーヒー、みそ汁、酒、味噌汁ですが、その他の飲み物や食べ物でも発生する場合があります。この突沸現象により電子レンジの庫内で液体が飛び散ってしまうのです。
電子レンジの突沸現象による汚れの性質はこの2つ
1. 油:酸性
2. タンパク質:アルカリ性
これら2つの性質を理解しておくと、それらを分解する洗剤を使えば安易に汚れを落とすことが出来ます。すなわち掃除がラクになるのです。この酸性とアルカリ性の汚れですが、一体、具体的にどんな汚れなのでしょうか。
1.酸性の汚れ:これは主に油の汚れです。ギトギト、ベトベトした茶色の汚れです。掃除をする際に苦労する汚れです。換気扇やレンジ周りなどにこの汚れが多いのです。そして、電子レンジ内に飛び散った酸性の汚れ、つまり油汚れですが庫内だけではなく、電子レンジの扉を開けるハンドルや扉の表面についたギトギトした手の脂も酸性の汚れです。
その他、料理のアルコール分も酸性の汚れに入ります。電子レンジ内にあるターンテーブルのギトギトは、手の皮脂と食材などの油とで二重に汚れているのです。主な酸性の汚れの具体例としては、油汚れ、食品の食べこぼし、手垢、湯垢、生ゴミや腐敗臭などです。
2.アルカリ性の汚れ:シンクにつく白い汚れが主にアルカリ性の汚れです。水道水に含まれるカルキや石鹸のカスで出来る白いとびちり跡、トイレの尿などもアルカリ性の汚れです。長時間放置しておくと掃除に手こずる汚れです。
主なアルカリ性の汚れの具体例としては、水垢、尿、石鹸カス、水道水のカルシウム汚れなどです。これらの性質を生かして酸性の汚れはアルカリ性で、アルカリ性の汚れは酸性が効果的なのです。
これを間違って酸性の汚れに酸性の洗剤を使ったり、アルカリ性の汚れをアルカリ性のもので取ろうとしても効果はありません。このように、性質がわからずにむやみに擦ったり、洗ったりして掃除しても労力と時間の無駄になってしまいますので効率よく掃除出来るコツをご紹介致します。
電子レンジを掃除するにあたり、見た目の汚れを取り除くということだけが目的ではありません。実は、電子レンジの汚れは電子レンジの機能を著しく低下させて、最悪の場合は発火の原因にもなります。電子レンジは料理において効率よく、そして美味しく仕上げる便利な電化製品です。それを最大限に生かすためにこまめに掃除をすることをします。
では、どうして汚れたままで電子レンジを使用すると駄目なのでしょうか。電子レンジは電磁波を使って加熱します。電子レンジに汚れがついたまま使用していると、電磁波が分散してしまい、食品だけでなく汚れた部分も温めようとして、加熱の効率性が落ちてしまいます。その為、温めにムラが出来たり中まで充分に加熱が出来ていないということが起こってしまいます。それが原因でせっかくの料理の味が落ちてしまうことさえあります。
もしも、加熱した時に温まり具合に偏りがあったり、いつもの同じ時間でチンしても温まりにくいと感じた時は、電子レンジの庫内が汚れていないか確かめてみましょう。各電機メーカーも注意換気しているように、電子レンジの汚れが発火の原因になることもあります。電子レンジの発火事故は年間通して決して少なくありません。
そして、電子レンジの加熱する効率が下がってしまうと、余分に加熱時間をかけてしまい、電気代も無駄にかかってしまいます。他のことでせっかく節約しても、電子レンジの汚れだけで無駄にならないようにこまめに掃除をしましょう。
電子レンジをチンするだけで簡単に掃除が出来る
これから電子レンジを掃除する場合に使えるアイテムいくつかを紹介しますが、全てのアイテムでの掃除の仕方の共通ポイントはチンをすることです。「チンする」「チンをする」と言う言葉はもう日本語として浸透しているように「電子レンジで温める、調理する」という意味です。
では、何をチンするのでしょうか。それは電子レンジを掃除する際にあるものを「チンする」事で汚れを簡単に取り除けるのです。
まずは洗剤など一切使わずに一番簡単に掃除する方法についてご紹介します。電子レンジをキレイに掃除する最大のポイントは熱と水蒸気です。この熱と水蒸気を作り出すのは電子レンジです。その特性を生かして掃除をすれば簡単です。
チンして拭くだけという電子レンジ用の掃除アイテムは市販でありますが、それらもこの熱と水蒸気を利用して汚れを取るものです。普段掃除をこまめにしている方で軽い汚れならば下記の方法ですっきりと汚れを落とすことが出来ます。
電子レンジ庫内の掃除の仕方
1. フキンを水に濡らして電子レンジでチンして加熱します。
2. 水蒸気で庫内がしっとりしたら、やけどしないように少し庫内が冷めるまで置く。
3. 電子レンジの庫内が冷めてからそのフキンで汚れを拭き取る。
4. 最後にから拭きする。
布巾をチンする代わりに市販の物を使えばより効果的ですが、今回はわざわざ買わなくても電子レンジを掃除できるアイテムや、もっとリーズナブルなものを使って掃除する方法をご紹介します。
電子レンジの庫内に入れチンして水蒸気を発生させて掃除するアイテム
電子レンジ本体の掃除の仕方
電子レンジ本体の外側は、使用後などの熱くなっている状態ではない時に掃除します。こまめに掃除する場合は、少し湿った柔らかい布で拭きます。汚れが目立つ場合は、中性の台所洗剤などを薄めて拭き、その後水拭きし、更にから拭きします。
扉を開け閉めするハンドル部分は手あかで汚れていますので、忘れず掃除することをいたします。本体のタッチパネル部分は、柔らかい布で優しく拭きます。拭いたときにタッチパネルが操作される場合は、コンセントを一度抜いて掃除してください。
ターンテーブルやターンテーブルに載せるお皿は繊細な材料で作られていますので、なるべく自動食洗機などは避けて、メーカーの取扱説明書に従って取り外してから柔らかめのスポンジで優しく洗浄しましょう。汚れが酷いときにはつけ置きあらいが効果的です。
電子レンジの裏側や側面には排気口や吸気口があります。その部分は埃を寄せ付けやすいので、普段から乾いた布などでこまめに拭きましょう。そのままにしておくと空気の出入り口が詰まってしまい故障の原因になります。乾いた埃と油が混ざってべとつかないようにマメに乾いた布で拭き掃除しておくことをします。
電子レンジの掃除は実は簡単
初回公開日:2017年09月23日
記載されている内容は2017年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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