電子レンジの掃除のコツ|家事えもん/100均掃除道具
更新日:2020年08月28日
では、フキンをチンしただけでは取れない汚れがある場合はどうしたらよいか?その前に、どうして電子レンジの掃除は億劫なのかを調べてみました。
・掃除に時間がかかる
・力がいるので疲れる
・汚れが取れると言われる洗剤は買うと高い
・電子レンジは複雑そうでどうやって掃除したら良いかわからない
・掃除をしても綺麗にならないのでやる気がしない
・使う頻度が多く掃除する暇がない
これらが解決すれば電子レンジの掃除にもやる気が湧きます。これから紹介する方法は上記の悩みを全て解決出来るのです。
・短時間で掃除が出来る
・力がいらない
・安価な材料、または台所にあるものを活用する
・掃除の仕方が簡単
・掃除をすればするほど綺麗になる
・電子レンジが長持ちする
効率よく綺麗に、そして経済的に掃除するためにこれらの強い味方を併用して掃除する方法、またそのコツをご紹介します。
電子レンジをピカピカにするアイテムはこの4つ
電子レンジは使っている間にどんどんの汚れが溜まっていきます。フキンだけでは汚れが取れないという時にこれを併用して掃除すれば更に汚れが取れる便利なアイテムを5つご紹介致します。
1. 重曹
2. セスキ
3. 酢
4. レモン
5. クエン酸
反対に電子レンジの掃除には使ってはいけないものもご紹介します。シンナーやアルコール、金属たわしのような固いスポンジ類、ベンジン、漂白剤、台所用洗剤以外の酸性、アルカリ性洗剤などです。これらは、庫内を傷つけたり塗装の剥がれ、変色、故障の原因になりますので使用しないで下さい。
効率よく綺麗に、そして経済的に掃除するためにこれらの強い味方を併用して掃除する方法、またそのコツをご紹介します。
もっともポピュラーな掃除アイテム重曹
まず、重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、別名重炭酸ナトリウムと言われる物質です。この重炭酸ナトリウムを略して重曹と呼ばれているのです。重曹は様々な用途で活躍しています。料理や医薬品、消化剤、農業、脱臭剤として幅広く重宝されています。
重曹を掃除に使うときの利点
重曹は比較的水に溶けにくい性質です。ホームセンターなどで重曹を購入され使用された方は経験済みですが、中身は粉状で水に溶かしてもある程度の粒は残ります。その粒こそがクレンザー効果になるのです。台所の洗剤にクレンザーがありますが、それと同じような粗さの粉なのです。
もし粒の大きさが粗い粉状ならばシンクなどを擦れば傷つける可能性もありますが、重曹の粒の大きさ、そして硬度が低いために傷つけにくいのです。重曹は通常、水と混ぜて使用しますが、水と混ぜると重曹はアルカリ性になり、水酸化物イオンが発生します。
この水酸化物イオンが脂肪、タンパク質と化学的に反応を起こし、加水分解を起こすのです。そして、脂肪はグリセリンとナトリウム塩に分解されるのですが、この脂肪酸のナトリウム塩が実は石鹸の成分なのです。
そしてアルカリ性の水溶液はタンパク質を加水分解します。この反応によりヌルヌルする感覚を感じます。石鹸がヌルヌルするのはこの反応からきています。ナトリウム塩の性質は水に混じりにくいが油に混じりやすいので、これが汚れを落とすのに重要な性質となります。
その反面、脂肪酸塩が油と反応すると外側に向けて玉状のものを作ります。これがミセルと言われる物で水に溶けにくい油汚れを分散させて落とします。これらの性質により、重曹はクレンザーのように汚れを掻き出してから、石鹸成分を生成し、油を分解し落とすという構図になるのです。これが掃除に効果を発揮するポイントです。
重曹で掃除する方法
1.重曹1に対して水は4くらいで容器に入れ軽く混ぜ電子レンジに入れます。その場合、耐熱性の容器を使用にします。
2.電子レンジでチンして沸騰させます。目安としては600Wで5分くらい、各ご家庭のワット数により調整してください。
3.電子レンジの開けずに、約30分放置しておきます。
4.庫内が冷めてきたら柔らかい布やフキンで拭き取る。
電子レンジのターンテーブルやお皿は、重曹を水で解いた物につけ置きします。更に汚れが酷い場合は、重曹を溶かすときに水を少なくしてペースト状にして汚れの表面に塗り込んでしばらくおき油を浮かせてから擦りましょう。側面の汚れが酷いときはこのペースト状のものを塗りつけて、その上からラップをしてしばらくおけば効果的です。
※電子レンジに容器を入れてチンする場合、使える容器と使えない容器がありますのでご注意下さい。
使える容器:耐熱性のガラス容器、陶磁器、耐熱性140度以上のプラスチック容器、シリコン容器、耐熱性140度以上のラップです。電子レンジが使える容器でも、銀の装飾がしてあるお皿やカップなどは銀の部分がスパークしますので使用出来ません。
重曹を使用するときの注意点
重曹と言っても様々な用途で使用されているのでその種類も様々です。医薬品に使われる薬局などで販売されている重曹、料理の時に使う食品用の重曹、掃除などに使う重曹、園芸などで使う重曹などがありますので、電子レンジを掃除する際には、掃除用の重曹を使いましょう。
これらは何が違うのか気になりますが、主な成分にはさほど代わりはなく、粒の大きさと不純物の多さが違います。薬用に使われる物は不純物が少なく粒も細やかです。掃除用などは不純物が多めなので料理などには使わないようにしましょう。念のため、掃除をするときには手袋を着用しましょう。
食用以外の重曹は口に入れないように小さいお子様がいるご家庭では取扱に注意してください。また清掃用の重曹はクレンザー効果もあり粒が少し粗いので、高級な素材のものや繊細なものは擦ると傷が出来るのでご注意です。また、アルミなどを変色させてしまう成分が入っていますのでこちらもご注意下さい。
重曹だけではない簡単お掃除アイテムセスキ
セスキとは、セスキ炭酸ナトリウムの略で、成分は炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムが同分量の比率で構成されている複塩です。セスキは、水に溶かして加熱すると、セスキの中の重曹部分が分解され、炭酸ソーダとなります。そしてこの炭酸ソーダやセスキを水に溶かして、その中に炭酸ガスが溶け込むと炭酸ソーダの一部分が重曹に変化するのです。
セスキで掃除する方法
1. セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を水500CCに溶かして、スプレーの容器に入れる。
2. 電子レンジの庫内にスプレーで汚れに吹きかけて、汚れの酷い場合は少し時間を置く。
3. 柔らかい布やフキンで綺麗に拭き取る。
初回公開日:2017年09月23日
記載されている内容は2017年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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