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ウォーターサーバーの水は雑菌が繁殖しやすいって本当?|衛生面の問題と対策法

更新日:2020年08月28日

ウォーターサーバーは冷水や熱水が手軽に楽しめる便利な装置ですが、雑菌が繁殖するという衛生面の問題も懸念されています。ウォーターサーバー各社は自動クリーニング機構の採用など雑菌の繁殖を防止する改善を進めています。衛生面のポイントなどを中心にして現状を紹介します。

ウォーターサーバーの水は雑菌が繁殖しやすいって本当?|衛生面の問題と対策法

ウォーターサーバーの雑菌はどの程度なのか?
東京都の機関が調査した結果が2例あるので紹介します。

東京都生活文化局の調査では、試験した5機種のサーバーのうち3機種から清涼飲料水の一般細菌の基準(100 個/ml)を超える雑菌が検出されています。92日間にわたる調査で2週間毎にボトル交換するスケジュールで、最高5900個/ml(43日目)の雑菌が検出されています。

東京都健康安全研究センターでの調査でも開封済みボトル水や冷水口からは経常的に細菌が検出され、その細菌数は100~100000個/mlに及んでいます。

ただ、温水口からは細菌は検出されず、ふき取りによる調査でも温水と接触する部品やエアフィルター部分からは細菌が検出されないという結果になっています。方式のなかでは、使い捨てのワンウェイ型ボトルを冷蔵するタイプのサーバーが、雑菌の増殖抑制に効果があって衛生面では最も良いとされています。

思いのほか、雑菌が繁殖するものですね。どのようなウォーターサーバーでも衛生的に使うのには雑菌が繁殖しないような注意が必要なようです。衛生的に使うための注意、管理点を見ていきましょう。

雑菌はどこから

水は純度が高いほど異物をどんどん吸収する性質があります。ウォーターサーバーの供給水も純度が高いので、雑菌などの異物と接触するとこれを吸収してしまいます。

サーバーへの雑菌の侵入は外気からのものがほとんどです。採水するとボトルのなかにボコボコっと空気が入りますね。今のウォーターサーバーは空気の入り口に高性能のエアフィルターを取り付けて雑菌の侵入を防いでいます。

また、ウォーターサーバーの供給水も軟質プラスチックを使ったボトルで採水して容量が減ると空気は入らず、ボトルがへこむタイプのものが多くなっています。空気が入らないので雑菌に関しては安心できるものです。

それと、採水口にも注意が必要です。雑菌は適度の温度で増殖します。温水口やボトルを冷蔵するタイプで雑菌が少ないのは、熱い、冷たい、そのような環境では雑菌が増殖しないからです。

採水口も外気に接触している部分で、雑菌が増殖しやすい環境にあると言えるでしょう。

衛生的にウォーターサーバーを使うための注意点

ウォーターサーバーの取扱各社はそれぞれ衛生面を考慮して雑菌の侵入を防ぐ工夫をしていますが、サーバーを衛生的に使用するには日頃のお手入れが欠かせません。特に採水口は手に触れないようにして、清掃するときにはアルコールのウエットティッシュのようなものを使うようにしましょう。

また、ボトルを交換する時には差し込み部分をアルコールティッシュなどで拭き取るようにすることも大切です。

適度な水の使用量も必要です。使用量が少なくて、月に1回もボトルを交換しないような頻度であれば、雑菌の増殖期間が長くなり不衛生な状態になりかねません。また、定期的なメンテナンスも衛生面では欠かせません。サーバーのなかの配管などには水垢などが蓄積されますので、メーカーに引取りメンテナンスを必ず依頼するようにしましょう。

大事なことは、ウォーターサーバーを使う人の意識です。しっかり管理しなければ雑菌が繁殖する可能性がある装置だということを充分に認識して、清掃や使用量などの管理を怠らないことです。装置やメーカーまかせで衛生面で無関心でいることが最も危険なことのように思えます。

衛生管理を徹底しているメーカーを

自動クリーニングなどの機構も

ウォーターサーバーの機種には自動クリーニング機構が付いているものも多くなっています。この機構はサーバー内部を一定時間ごとに熱水循環でクリーニングするものです。この機能が付いている機種はほとんどがメンテナンス不要としていて、衛生面などで気になる場合はサーバー交換で対応しています。

この機能が付いていないウォーターサーバーの場合は、外気が侵入する部分にエアフィルターや高性能HEPAフィルターを付けて雑菌の侵入を防いでいる機種が多くなっています。サーバーを選定する際には、その会社が衛生面でどのような取組みをしているかに注意して比較しましょう。

コストは衛生管理も考慮して

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初回公開日:2017年08月30日

記載されている内容は2017年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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