畳の部屋に合うインテリア10選・季節別コーディネート
更新日:2020年08月28日
ダストボックスは日本語で屑入れですが、やはり定番は温泉民宿などでもよく見かけるこの形でしょう。畳の部屋には、あまり主張が強い小物は合わない傾向がありますので、こういったデザインや素材以外を選ぶ際にも、黒や茶色、または淡い色などが馴染みやすいでしょう。
ちなみに、女性の部屋に合いそうな、花瓶と間違えるような可憐なデザインの和風ダストボックスなどもあるので、そちらもチェックしてみましょう。
畳の部屋に合うインテリアを紹介する本
「和の背景カタログ」と題されたこの本は、さまざまな日本家屋での実際の暮らしぶりについて、例を挙げて紹介しています。
大正ロマンを感じさせる和洋折衷の家屋や純和風の家屋、温泉旅館風から農村家屋風まで、建物の違いやインテリアの違いなどを面白く紹介しています。見ているだけで「日本っていいな」と思わせてくれる本です。
【季節別】畳の部屋のコーディネート
私たちの暮らす日本は、美しい四季がはっきりしており、季節ごとの豊かな楽しみに溢れています。この恵まれた環境を思いきり満喫するのに、畳の部屋は先人の知恵や精神性が多く、とても面白いです。温故知新の精神でその楽しみ方を学べば、若い人でも日本文化の素晴らしさに気づくことでしょう。
ここからは、四季折々に合った畳の部屋のコーディネートについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
春
春らしいちょとした小花を摘んで机に飾ったり、桜が咲けばお茶やお酒に桜の花びらを浮かべたり、時には湯船に浮かべても春を楽しめますし、来客時にも喜ばれます。
畳の部屋は衣食住すべての文化において日本の自然がよく合います。日本人の先祖が偉大なのは香りや、音、視覚、すべてにおいて風情として敏感に楽しんでいた所です。春は新芽の季節で、庭があれば緑や花たちが部屋に春の風を運んで来てくれます。
夏
暑さや虫対策にも、電化製品に頼るよりは、昔ながらの蚊取り線香やうちわ、風鈴などをコーディネートとして楽しむのも風情があり香りも楽しめます。「夏は暑く冬は寒いのが一番」という言葉がありますが、畳の部屋の夏はそういった懐かしい日本の原風景感がどこか漂います。
夏の畳の部屋に飾る小物も、清涼感のある水色や透明がです。着る物を着流しや、甚平、下駄などにすると、さらにコーディネートを楽しめます。
秋
秋は収穫の季節であり、食も楽しい季節ですから、畳の部屋にぴったりなコーディネートと言えば、やはり食に直結した情景そのものや小物なども枯れた茶系統のアイテムがです。
例えば栗を少々飾ってもいいですし、冬に備えた干し野菜や、干し果物、干し魚も秋の雰囲気を盛り上げてくれます。食卓でも火鉢を出して炭で焼く秋刀魚やキノコもいいですし、自分で山に採りに行き秋の植物を摘んで飾るのもいいでしょう。
冬
畳の部屋の冬はこたつと鍋とミカンが日本人の風景でしょう。お正月もあるので絞め飾りや、鏡餅、餅花、などの伝統的な飾りつけは風情たっぷりでです。
コーディネートとはちょっと外れますが正月の畳の部屋には猫や、玄関先は柴犬がよく合います。部屋着も着物やどんぶく、たびなど生活に取り入れることにより畳の部屋での生活が活きて楽しめます。冷えた体が温まる熱燗や、湯にゆずなどを浮かべる習慣も日本ならではです。
畳の部屋には和風のインテリアがぴったり
ここで紹介しているものの他にも、日本文化の楽しさはまだまだあります。「大正ロマン」という言葉があるほど、海外の様式と畳の部屋が融合したステンドグラスやシャンデリア、アンティーク家具を組み合わせた世界などは夢がありますし、現代から見ればどこか懐かしい和風と言えるでしょう。
世界中から集まる日本好きな海外の人たちが、日本に移住して畳の部屋を楽しむように、自分なりに和風を自由に楽しむのが一番です。
初回公開日:2018年10月02日
記載されている内容は2018年10月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。