スエードの靴やサンダルの手入れ方法・水洗いする方法
更新日:2020年02月17日
スエードのカビを素早く取りたい場合や、すぐに使用したい場合には、砂消しゴムでカビを落とすという手入れの方法もあります。砂消しゴムは、スエードの汚れを落とすときに良く使用されるもので、靴屋さんなどで購入することが出来ます。
砂消しゴムで、カビが生えている部分を軽く擦り、カビを削り落とします。このとき、強い力で擦ったり、無理にカビを落とそうとすると、スエードが傷ついたり、起毛が削れ過ぎて、一か所だけ禿げてしまうことがあるので、優しく擦るようにしてください。
砂消しゴムでカビを落とす手入れの方法は、カビの範囲が狭い場合におすすめの手入れの方法です。カビが全体的に生えていたり、多くの個所にカビが認められる場合には、水洗いか、濡れたタオルで落とす方法をおすすめします。
カビ予防をしっかりと!
スエードは、湿気によってカビが生えることがほとんどです。そのため、スエードが濡れてしまった場合には、しっかりと水気を拭き取り、乾燥させてから保管するようにしてください。濡れたまま密閉した場所に保管しておくと、カビが生える原因になります。
また、スエードが濡れないように、事前に防水スプレーや、撥水スプレーを吹きかけることをおすすめします。スエードにカビが生えないように、事前に対策をすることも大切です。
スエードの汚れの手入れ方法は?
スエードは、水洗いすることが出来ますが、汚れてしまった場合には、汚れに合った方法で汚れを手入れすることが大切になります。スエードの汚れは、いったいどのようにして手入れをしたら良いのでしょうか。スエードの汚れの手入れの方法について解説していきます。
泥汚れの場合は?
スエードの靴に多い汚れは、泥汚れです。とくに雨や雪などの悪天候の場合には、泥汚れが付きやすくなります。スエードが泥で汚れてしまった場合には、まず泥を乾燥させましょう。乾燥させることで、かえって汚れが落としにくくなると思われがちですが、泥が濡れたままの状態で泥汚れを手入れしようとすると、泥汚れが広範囲に広がり、ますます汚れを広げてしまう危険があります。そのため、泥汚れを手入れするときには、一旦泥を乾燥させましょう。
泥が乾燥したら、まずは泥をスエード用のブラシで払落し、その後砂消しゴムを使って泥を削り落とします。削るときは、優しく弱い力で擦るようにしてください。砂消しゴムであらかたの汚れを落としたら、その後スエード用のスプレーを吹きかけ、手入れは完了です。
ただし、泥汚れが広範囲に及ぶ時には、水洗いをして、全体の汚れを落とすことをおすすめします。
シミ汚れがついてしまった場合は?
スエードに、しょうゆなどのシミがついてしまうこともあるでしょう。衣類でも多いしょうゆなどの水溶性の汚れやシミは、素早く手入れすることが大切です。長時間放置していると、ますますシミを落とすことが困難になります。
しょうゆなどの水溶性の汚れがついてしまった場合には、すぐに濡れたタオルなどで叩き、シミを落としましょう。このとき、こすって落とそうとすると、かえってシミを広げてしまうことがあるので、必ずポンポンと叩くようにしてください。
しょうゆなどの水溶性の汚れが付着して、長時間が経過してしまった場合には、中性洗剤(台所用洗剤など)を使用してシミを手入れします。シミが付いた部分を濡らし、綿棒などに中性洗剤を染み込ませ、こちらもまた、ポンポンと叩くようにして汚れを落とします。汚れが落ちたら、水をかけるか、濡れたタオルで何度か拭き、中性洗剤をすすぎます。
シミがなかなか落ちない場合には、中性洗剤を使って漬け置きする必要があります。スエード全体を漬け置きするのは難しいので、キッチンペーパーに中性洗剤を溶かした水を染み込ませ、シミの部分に貼ってしばらく放置しましょう。その後もう一度綿棒などを使って、叩いて汚れを落とし、最後に中性洗剤をよくすすいでください。濡れた部分は、陰干しし、よく乾燥させるようにしましょう。
どうしてもシミが落ちない場合には、砂消しゴムやサンドペーパーを使用して、シミを削り落とす手入れをしましょう。ただし、起毛の深くまでシミが及んでいる場合には、削り落とすことも困難になるので、素早い対処が何よりも大切になります。
血液がついてしまった場合には?
靴擦れなどでスエードの靴に血液がついてしまったり、ケガをした指でカバンや財布などのスエード製品に触ってしまった場合に、血液のシミがついてしまうことがあります。血液のシミは、シミの中でも厄介で落としにくいシミです。
血液の汚れがついてしまった場合には、絶対に『水』を使用して汚れを落としましょう。血液はタンパク質なので、お湯を使って汚れを落とそうとすると、お湯によってタンパク質が固まり、ますます根深いシミ汚れになってしまいます。
血液の汚れも、しょうゆのシミと同様に、中性洗剤を使用して落とすようにしましょう。こちらも、なかなか血液の汚れが落ちない場合には、砂消しゴムで削り落とすという手入れの方法もあります。
クリーニングに出すことも!
スエードなどの皮製品を専門に扱っているクリーニング店も存在します。どうしても自分で汚れを落とすことが難しい場合や、汚れがひどい場合には、そういった専門のクリーニング店を利用するという方法もあります。お値段は一般的なクリーニングよりもお高めですが、新品同様の状態に戻ることも少なくありません。ただし、お店によってはクリーニングを受け付けていない製品もあるため、注意が必要です。
スエードの傷の手入れ方法は?
初回公開日:2017年09月29日
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