正月花・羽子板など正月飾りはいつまで飾る?
更新日:2020年08月28日
日本の正月飾りはいつまで飾るのか?
今回は「正月飾りはいつまで飾るのか」がテーマです。正月飾りは地域によって、飾り始めといつまで飾るのかという終わりの日が異なります。いつまで正月飾りを飾るのかは、日本の武家の歴史と深い関係がありました。
ここからは、正月飾りをいつまで飾るかに深い関係がある「歳神」についてご紹介しながら、正月にまつわる歴史を紐解いていきます。
歳神(としがみ)とは何か?
歳神とは神道(しんとう)の神のことです。神道は、自然、祖先の霊などを祀るものであり、神道を祀る場所は神社です。つまり正月は「歳神を迎えて祀る行事」です。いつまで正月飾りを飾るかについては、この歳神を迎える期間がいつまでなのかでことなります。
正月飾りは歳神をお迎えするために飾ります。歳神は豊作の神のため、正月飾りに豊作への祈りを込めたモチーフを取り入れている理由がここにあります。正月飾りに込められた意味とこれからご紹介する日本の歴史を考えると、正月飾りをいつまで飾るのかが理解できます。
次は、歳神のやってくる日本の正月はいつ始まったのかについてご紹介します。
神道とは?
神道のは日本の宗派の1つです。神道は、自然と自然現象、そして怨念を残して死んだものを敬います。また、祭典により人と神をつなぐ儀式を神社で行っていました。神道は、自然と亡くなったものを敬う精神が元となっており、豊作(自然)と亡くなったもの(祖先を含める)を迎える儀式が現在の正月の元となっています。
日本のお正月はいつ始まったのか?
日本のお正月はいつから始まったのでしょうか。日本に仏教が伝道されてきた辺りから始まったと言われています。正月のようなものが始まった当初、15日辺りを松の内としていました。松の内とは、松飾りをいつまで飾るのかのことを言います。これが正月飾りの1つとなります。
現代では松飾りだけが正月飾りではありません。正月飾り全般的に、いつまで飾るかはこの松の内に合わせています。ここからは、正月飾りをいつまで飾るのかについてもう少し詳しく見ていきます。
正月飾りはいつまで飾るのか?
正月飾りはいつまで飾るのかというテーマを今回は取り上げましたが、日本の面白い歴史が浮かび上がってきました。ぜひ、正月飾りをいつまで飾るか話題が出た時の小ネタに使ってみて下さい。ここからは、日本各地域では正月飾りをいつまで飾るかについて焦点を当てていきます。
地方によって正月飾りをいつまで飾るのか違う
正月飾りをいつまで飾るかは、地域によって異なります。それぞれの地域性により生み出されたスタイルがありますが、実は、武家の歴史を読み解くと、いつまで正月飾りを飾るのかが決まっていることが分かります。
幕府や武家で起こった歴史を読み解くと、地域によって異なる正月飾りをいつまで飾るのかについて理解できます。まずは、北海道、東北、関東、中部、関西、四国、九州、沖縄に分けて正月飾りはいつまで飾られるのかご紹介します。
北海道は正月飾りをいつまで飾るのか
北海道の正月は最高気温が氷点下という非常に寒い冬の季節です。北海道で門松などの正月飾りを飾る期間はいつまでかというと、現在の松の内1月7日夕方の日没までです。
鏡餅をいつまで飾るのかというと、1月11日までと言われています。北海道では1月14日に「どんどん焼」という祭りがあるため、正月飾りをいつまで飾るかは1月7日まで飾り、この祭りの日にお焚き上げをします。
北海道のどんどん焼き
初回公開日:2017年12月26日
記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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