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正月花・羽子板など正月飾りはいつまで飾る?

更新日:2020年08月28日

今回のテーマは「正月飾りはいつまで飾るか?」です。毎年何気なく飾っている正月飾りですが、その由来や歴史には面白いエピソードも隠れていました。正月飾りをいくつかピックアップして由来を紐解きながら、各地域の正月飾りの飾る期間についてご紹介します。

正月花・羽子板など正月飾りはいつまで飾る?

北海道の各地神社やお寺では「古神札焼納祭(どんど焼き)」が行なわれます。一番有名な神社は札幌市にある恋愛成就や子宝祈願にご利益のある北海道神宮です。北海道神宮では、1月14日がどんどん焼きの日になります。

また、旭川市にある北海道護国神社も有名です。御神火によって正月飾りなどを焼納し、無病息災を祈ります。このどんどん焼きの期間に古い正月飾りを持ってきて、一年を感謝して神社に納めます。

東北地方は正月飾りをいつまで飾るのか

東北地方の正月飾りをいつまで飾るのかについては、本土全体で多い松の内1月7日まで飾ることが多いです。東北にはどんど焼きという行事がありますので、正月飾りをいつまで飾るかは、松の内まで飾り、どんどん焼きの日にお焚き上げをします。

東北地方の「ドンド焼き」とは?

東北地方のお焚き上げを「ドンド焼き」といいます。ご紹介するのは宮城県仙台市にある大崎八幡宮です。この神社では1月14日に正月飾りなどをお焚き上げする「松焚祭(まつたきまつり)」があります。火の勢いから「ドンド焼き」とも呼ばれています。

この松焚祭は300年以上の歴史があり、全国最大級の正月行事です。正月飾りなどを焼納する日なので多くの参拝者が来訪します。また、白いさらしを巻き、私語を慎むために口に含み紙と呼ばれる紙をくわえ、右手には鐘、左手に提灯を持ちながら参拝する「裸参り」は、仙台市無形民俗文化財に指定されました。

関東地方は正月飾りをいつまで飾るのか

次に関東地方の正月飾りはいつまで飾られるのかについてご紹介します。いつまでを飾るのかについては、徳川幕府の影響があります。徳川家康が亡くなったタイミングが原因で正月飾りをいつまで飾るのか日程が大きく変わりました。

家康が亡くなった日が4月20日だったため、1月20日の鏡開きが1月11日に変更されました。また、松の内は1月15日だったものが1月7日に変更されました。この日程の変更から関東圏内のいつまで正月飾りを飾るのか大幅に変わりました。

こういった歴史的背景が、関東地方でいつまで正月飾りを飾るのかという期間に大きな影響を与えていました。

関東地方にある巨大な正月飾りとは?

ご紹介するのは栃木県にある安住神社の正月飾りです。ここには大鏡餅奉納式というのがあり、正月飾りに八俵の大鏡餅という巨大な鏡餅があります。また、毎年豊作になった野菜を奉納したりしています。また、ここの神社は関東地方ですが、1月14日にどんど焼があり、1月20日が鏡開きとなっています。

中部地方は正月飾りをいつまで飾るのか

中部地方のいつまで正月飾りを飾るのかについては、地域によりばらつきがあるようですが、一般的な松の内1月7日に合わせていることが多くなっています。それに合わせて鏡開きも1月11日が大多数となります。

商売繁盛を祝う熱田神宮

愛知県名古屋市にある熱田神宮では、1月5日に商売繁盛初えびすという祭事があります。商売繁盛と家内安全を祈願するお祭りがあり、毎年多くの参拝客が足を運んでいます。あきないえびす、はたらきえびすなど商売繁盛・家内安全の札、福を集める福熊手などがあります。

また、1月15日には「おまとう」と呼ばれる豊年と除災とを祈る祭典もあります。的の裏に鬼と書かれた的へ神職6名が計36本の矢を射放ちます。大的が魔除けのお守りになり、最後の矢が放たれた後に参拝者が大的めがけて駆け寄るシーンもあります。

関西地方は正月飾りをいつまで飾るのか

関西地方では正月飾りをいつまで飾るのかは、関東と異なり、徳川幕府の影響を受けていない地域です。というのも、幕府からの通達が関西には伝わらず、また、幕府に同調しなかったため、関西は関東とは異なるいつまで正月飾りを飾るのかの期間が異なります。つまり、関西で正月飾りをいつまで飾るかというと、松の内の15日までとしています。

関西の門松は、松が竹と同じかそれよりも高く生けられ、葉牡丹をアクセントに添えています。このように、いつまで飾るのかという期間や正月飾りのスタイルが関西と関東とでは違いがあります。

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初回公開日:2017年12月26日

記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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