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ミシンの使い方|用語・使い方・縫い方・トラブル対処・手入れ

更新日:2020年08月28日

裁縫をするうえでとても便利なミシンですが、きちんとした使い方はご存知ですか?使い方をしっかり理解していれば、ミシンが便利に使えるのはもちろん、トラブルも起こりにくくなります。そんな基礎知識からトラブルの対処法、お手入れの仕方まで幅広くご紹介します。

ミシンの使い方|用語・使い方・縫い方・トラブル対処・手入れ

二本針

二本針を使って縫うと、通常の使い方と何が違うのかと疑問に感じます。この二本針を使う理由は、2 色の上糸を使って同じ模様をぬうためです。二本針を使う時は、同質で同じ太さの上糸を用意してください。そして必ず補助糸やたて棒、適切な糸こま押えを使用するようにしてください。

また、針は必ずブラザー専用二本針を使用してください。それ以外の違う針を使用すると、針折れやミシンの故障の原因となるので注意しましょう。曲がった針の使用も、針折れの原因になるので絶対に使用をやめてください。

・二本針の時の上糸のかけ方

二本針には、糸通し装置を使って上糸を通すことはできません。無理に使用するとミシンの故障に繋がるので注意してください。一本目の糸は、通常のかけ方と同じです。二本目の糸は針棒糸にはかけにかけずに、右側の針に通してしまいます。そして針穴の手前から奥へ通してください。

・二本針の使い方

二本針を使用するときには、押さえは必ず「ジグザグ押え」を使用しましょう。もし、ぬい目がつまる場合には接着芯をぬってみてください。また、二本針を使用するときはミシンの機能を良く見て「二本針が使用できる模様」を選ぶようにしてください。そして二本針で縫うという設定をしましょう。

このような設定を間違えた使い方すると、針折れやミシンの故障の原因となる可能性があるので注意してください。他にも、ぬう方向を変える時も通常の使い方とは違いがあります。必ず針を布地から抜いてから、押えを上げて布地の方向を変えるようにしてください。

マグネット定規

この定規は使い方がわかっていると、とても裁縫がしやすくなる裁縫道具の1つです。縫い代などを縫うときに合わせた布同士を、まっすぐ綺麗に縫う補助をしてくれる物です。使い方も簡単で、生地をマグネット定規の端にあてて縫うだけという簡単さです。

また、マグネット定規を使わない時と比べると、その差が良くわかります。使い方にも難しいことは何もないですし、何もなく縫っていた時よりもはるかに早くて綺麗に縫える様になるのです。とくに、ミシンに苦手意識のある方や初心者の方にしたい便利アイテムです。

ステッチ

ステッチとは「縫い目」のことを指しますが、その中で表に見せる飾り用の縫い目のことを「ステッチ」と呼ぶのが一般的です。その使い方は縫代を安定させるためであったり、あえて布とは違う糸を使ってデザインのポイントになるように使われます。また、本縫いとは別でもう一本縫うことで強度を出すような使い方もあります。

・ステッチの縫い方

ステッチは布端を縫っていくのが基本です。そのため、ミシンのおさえで布がかくれてしまって縫うのが難しいイメージがあります。そんなときには、針ではなく目印の方を見るようにしてみましょう。その方が結果としてまっすぐ綺麗に縫えますので、目印を決めてそこに布を合わせて縫ってみてください。

ミシンの特殊な縫い方

ミシンの基本的な使い方がわかってきたら、少し特殊な縫い方にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。意外と知っていると役に立つ使い方が、ミシンには数多くあります。手縫いでしか出来ないと思っていたら、ミシンであっという間にできた、なんてことも多いのです。そんな便利な使い方をマスターして、裁縫を得意分野に変えてしまいましょう。

かがり縫い

通常の生地は、出したい質感によって様々な糸を織ったり編んだりして作られます。そのため切りっぱなしにしておいてしまうと、布の端からどんどんほつれていってしまいます。それを防ぐために、布の端には始末が必要なのです。そうして、ほつれないように始末することを「布をかがる」という言い方をします。そして家庭用のミシンで出来る「かがり縫い」とは、布の端をほつれないようにして整えてくれる縫い方です。また、ロックミシンの代用をしてくれる縫い方とも言えるでしょう。

最近のロックミシンの場合は、家庭用のミシンとは違い針は1~2本で糸も3~4本同じ色のものが必要です。洋服などの裏側を見てもらうと、布の端がほつれないようにしが縫われているのが分かります。

・かがり縫いに使用する押さえの種類

ミシンに使われる押えにも、実はいくつかの種類があります。その中でもかがり縫いに使われるのは、一番ベーシックな「基本押さえ」から「たち目かがり押さえ」「縁かがり押さえ」「サテン押さえ」などが挙げられます。使い方n注意点として、縫う前に押さえの針金に針があたらないことを必ず確認するようにしてください。また、ミシンの種類によって使う押さえや縫い目の模様が異なるので注意してください。

・押さえと生地の相性

普通地~厚地な生地に使いやすいのは、「たち目かがり押さえ」「縁かがり押さえ」です。ほつれやすい生地の場合は、 「縁かがり押さえ」「サテン押さえ」「基本押さえ」を使いましょう。また、伸縮性のある生地には「基本押さえ」で問題ありません。普通地を2枚合わせてかがり縫いを事を「合わせ縁かがり」とも呼びます。この時には、「たち目かがり押さえ」「縁かがり押さえ」を使うようにしましょう。このような押さえは、いくつか標準付属品になっているミシンもあります。自宅のミシンを確認したり、新しく購入の予定があるかたはお店の方に聞いてみてもいいでしょう。

まつり縫い

まつり縫いとは、パンツやスカートの「裾上げ」をする時に使用する縫い方です。そのため、縫い目が表になるべく目立たないように縫い留めるという縫い方です。まつり縫いは手縫いでするものというイメージもありますが、ミシンでもまつり縫い専用の押さえを使えば手縫いよりも簡単にできるのです。ですが、手縫いの時とは布の折り方などが違うので注意してください。まつり縫いをするための使い方がわかると、ミシンがさらに好きになるのでぜひ覚えてください。

・手縫いとの生地のおり方の違いとは

ミシンでまつり縫いをする時には、この布の折り方がポントになります。まずは手縫いの時と同じように、裾の部分で縫い代にする分を決めて裏側に折り返します。さらにミシンで縫う場合には、縫い代の部分を今度は表側に折り返します。そうすると、布がアルファベットのZのような折りになります。その後、折山から0.5cm前後で布端が重ならないように折って待ち針で仮留めをします。

・生地によって始末の仕方を変える

布端の始末は、生地の厚さによって変えた方がいいでしょう。厚い布の場合は、布端にそのまま「縁かがり」をしましょう。薄い布や普通の布の場合は、端を折り込んで始末するようにしてください。また、まつり縫をする時は「まつり縫い押さえ」を使用しましょう。縫い始める前に、一度他の布でためし縫いをすると安心です。また、折り山の端ピッタリの位置に針が落ちると仕上がりが綺麗です。糸も生地の色と同色の糸を使用すると、より縫い目が目立たないように縫うことができます。

・アイロンの使い方にも注意しましょう

裁縫の仕上げにアイロンは必須です。しかし、まつり縫いで仕上げた裾にいつも通りしっかりアイロンをかけてはいけません。そうすると、目立たないように縫ったはずの裾に縫い代の形がくっきりと出てしまうのです。ですからアイロンは低温で、裏から優しくかけましょう。または、表面からでも押し当ずにスチームの蒸気でシワを伸ばすようにアイロンをあてるようにしましょう。

ミシンのトラブル対処法とは

ミシンの使い方は分かっているけれど、糸が切れてしまったり絡まってしまうトラブルに対処できない方も多いのではないでしょうか。意外と使い方を理解した後の、トラブルが原因でミシンが苦手になってしまう方も多いようです。ですが、落ち着いてミシンの状態を確認すれば問題点がわかります。せっかく使い方をわかっているのですから、トラブルに負けずにミシンと上手く付き合っていきましょう。

上糸が切れることの原因と対策

ミシンのトラブルで多いのが、縫い始めると上糸が切れてしまうというトラブルです。この時に可能性として考えられるのは、上糸が上手く掛けられていないということです。念のため、糸を最初から掛け直してみてください。他にも糸も古い場合や、質が悪い場合はどうしても糸は切れやすくなってしまいます。糸を掛ける前に、糸を手で引っ張ってみるなどテストをしてから使うといいでしょう。また、糸に結び目やこぶがある場合もトラブルの原因になるので、その部分を取り除いて使うようにしてください。

・糸以外の原因とは

糸に問題が無い場合に考えられる原因は、針や釜などが挙げられます。もしも針が曲がっているのだとすれば、針の交換が必要になります。釜が原因の場合は、糸絡みした糸くずが釜に残っている可能性があります。その場合、掃除をすることで解消されます。

他にも上糸調子が強すぎてしまったり、針板の穴の周囲や押えの穴の周辺、内釜にキズがある場合にはそれぞれ交換が必要になるでしょう。このようなパーツの交換は、購入店への相談をします。

・良くある上糸のトラブル

糸が切れるというトラブル以外にも、表面は問題なく縫えているのに裏地で糸が絡まることがありませんか?これは下糸が原因かと思いがちですが、実は上糸のセットが上手くできていないことが原因だと考えられます。また、糸が切れてしまう時と同様の原因の可能性も高いでしょう。ですが、どれもあてはまらないという場合には一度ミシンの電源を切るのも1つの方法です。もう一度はじめから使い方を確認して、セットし直してみてください。

下糸が切れることの原因と対策

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初回公開日:2017年09月21日

記載されている内容は2017年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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