シルクの洗濯方法と洗濯機での洗い方・失敗したらどうなるか
更新日:2025年03月05日

シルクとは?

シルクとは、蚕の繭から作られるタンパク質でできた天然繊維のことをいいます。シルクと一口でいっても、実はシルクの糸にはたくさんの種類があり、蚕から取れる絹糸は主に、生糸(きいと)・絹紡糸(けんぼうし)・紬糸(つむぎいと)の3種類からなっています。
生糸
生糸(きいと)とは、繭から最初に取り出される糸のことで、繭を熱湯または弱アルカリ液で処理し、接着を緩めて糸を引き出し、その何本かをより合わせて1本の糸にしたものをいいます。主に、ネクタイやちりめんなどに使われています。
絹紡糸
絹紡糸(けんぼうし)とは、蚕の繭のくずや、生糸のくずを紡績した糸で、アルカリ液で処理して綿状にしてから、適当な長さに切断して短繊維とし、「スパンシルク」とも呼ばれます。昔は単独として使用したり、生糸や玉糸と混ぜて着物や風呂敷にしていましたが、今では洋服の混紡としても使われています。生糸に比べて、熱に強いのが特徴です。
紬糸
紬糸(つむぎいと)は、絹紡糸に使われた絹繊維の中から不要な絹糸を取り出したものや、繭くずから作られた絹糸のことをいいます。膨らみがあり丈夫で暖かく、結城紬など紬織物の原糸となります。
シルクの特徴

シルクというと、高級素材で自宅でのお手入れが難しいイメージがある方が多いのではないでしょうか。シルクは高級な分、メリットもたくさんあります。ここではシルクのメリットとデメリットをご紹介していきます。
シルクのメリット
シルクは保湿性、吸湿性、通気性に優れています。また光沢と色彩に品があり、染色性もよいため、染まり上がりがとても美しいのが特徴です。肌触りがとても滑らかで、やわらかく、重量も軽いですが、獣毛に比べると引っ張り強く、強度があります。また、シルクは繭の中の蚕が紫外線を浴びないように守る機能があり、紫外線を90%前後カットしてくれます。
シルクのデメリット
日光に弱いため、耐久性・耐候性に欠けるのが特徴です。またタンパク質を成分としているため、熱に弱く、黄ばみやすい、変色しやすい、虫に食われやすいといったデメリットもあります。また高価で、手入れや管理、洗濯に非常に手間がかかります。
シルクの洗濯方法

昔は、シルクは高級品で自宅で洗濯ができないというイメージがありましたが、最近では「ウォッシャブルシルク」や、自宅で洗濯ができる「シルク混紡」の洋服が増えています。「洗濯機OK」「手洗いOK」マークがあれば自宅で洗濯することができますが、手洗いマークがバツの場合は、基本的にはクリーニング店へ持っていきましょう。ここでは、シルクの洗濯方法についてご紹介していきます。
初回公開日:2017年11月22日
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