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煮沸消毒について|効果/方法・種類別のやり方

更新日:2020年08月28日

日常生活の中で身近な存在の細菌ですが、その中には人間に有害な細菌も多く存在しています。消毒方法は色々ありますが薬害等を心配しなくても良い消毒方法が煮沸消毒です。煮沸消毒は昔から行われている方法であらゆる物に対して適応がありもっとも安心な消毒方法です。

煮沸消毒について|効果/方法・種類別のやり方

煮沸消毒の効果ってどんなもの?

今では様々な消毒方法が発達しましたが、消毒の方法が確率していなかった時代では、主に消毒の方法として利用されてきたのが煮沸消毒です。この方法が確立されたのは18世紀に細菌やウイルスが発見されてからですから、約200年程前になります。

煮沸消毒では細菌を死滅させる事で病原体から感染を防ぐ事が出来、様々な消毒方法が発達した今でも行われている消毒方法です。煮沸消毒は特別な器具や装置がなくても、やり方さえ間違わなければ誰でも簡単にする事が出来る消毒方法です。

煮沸消毒はどうして減菌なの?

煮沸消毒で得られる効果は減菌であって滅菌ではない事を知っておかなければいけませんいけません。煮沸消毒では沸騰したお湯での消毒になる為、水の沸点の100℃以上には温度が上がりません。その為、100℃を越える温度で殺菌しなければいけない細菌に関しては効果がなく、残ってしまいます。

煮沸消毒の対象物から殺菌出来る菌は全てではないので煮沸消毒で得られる効果は滅菌ではなく減菌と言う事になります。

食中毒の菌は煮沸消毒で殺菌できるの?

食中毒の菌は100℃で殺菌できるものが多く家庭で予防する時には煮沸消毒で効果が出ます。食中毒の菌は殆どが多少の温度差はありますが、100度以下で死滅するのでまな板等、煮沸消毒できる物はやっておく事で食中毒が防ぐ事が出来ます。

食中毒の中でも有名なノロウイルスが80度以上で1分間の加熱で死滅する事がわかる様に100℃で出来る煮沸消毒は殆どの食中毒を予防する事が出来ます。

煮沸消毒で防げない食中毒はあるの?

煮沸消毒で防げない菌とは?

煮沸消毒で殺菌が難しい菌で身近な物にウェルシュ菌があります。ウェルシュ菌は自然界に広い範囲で生息している為、食品や容器に完全につかない様にする事は不可能に近く、煮沸消毒でも死滅しない為防ぐ事が出来ません。

他にもセレウス菌やボツリヌス菌があり、こちらも煮沸消毒で滅菌は芽胞に包まれている為に出来ませんが、他の消毒方法で滅菌が可能になっています。

煮沸消毒はすぐ使う物にだけ役に立つの?

食器や調理器具等の煮沸消毒では目的が食中毒の予防でしたが、他にも食品の保存容器を煮沸消毒する事で雑菌の繁殖を防ぎ長く保存を可能に出来ます。主にジャム等のビン詰めを作る時に用いられ、長期保存を可能にする事が出来る為昔から家庭でもされてきた方法です。

すぐその場で使う物の消毒や、食中毒の予防の目的だけでなく、食品を安全に保管する為の殺菌方法として簡単にできる殺菌方法として長く煮沸消毒は利用されてきました。

食中毒を起こす細菌などの煮沸消毒って?

ウエルシュ菌やボツリヌス菌などの芽胞を持ち、煮沸消毒でも殺菌できない菌を除き、食中毒のはその殆どが100℃以上で死滅します。食品の加熱では中心温度が75℃で1分以上の加熱となっていますが、食器や調理器具が汚染されている場合は違ってきます。

食器、調理器具、付近、白衣は80℃では5分以上、85℃以上では1分の煮沸消毒で減菌できます。食器や調理器具などの中には100℃までの温度に耐え切れない事があるので、80~85℃での煮沸消毒を覚えておくと役に立ちます。

毎年話題になるo‐157に効果はあるの?

食中毒の中でも毎年話題に上る、o-157ですが、消毒がきちんと出来ていれば中毒になる恐れはありません。o-157は100個の菌が体内に入っても症状が出る事のある強力な食中毒菌で、酸に強く口から胃に入っても生き残ります。しかし、熱に弱く食品の調理では75℃以上1分の加熱で殺菌する事が出来る為、煮沸消毒はo-157に適した消毒方法になります。

食品の加熱後に触れる食器や器具などは煮沸消毒する事で確実にo-157を殺菌する事が出来ます。加熱処理された食品は再加熱がない以上は菌の繁殖に適したものになりますが、食器や器具等からの汚染がない限り危険ありません。その為、器具の消毒が中毒を起こさない為に必要になってきます。

ウイルスって煮沸消毒が効果があるの?

ウイルスの中にはエンベロープという細胞膜の様な役割を持つ物と持たない物がいてそれによって煮沸消毒の時間に差が出ててきます。

エンベロープを持つ身近なウイルスは?

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初回公開日:2017年09月20日

記載されている内容は2017年09月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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