煮沸消毒について|効果/方法・種類別のやり方
更新日:2020年08月28日
火を使う煮沸消毒は火を使うので小さい子供がいるとやりずらい、火の消し忘れが怖いという事情でなかなか煮沸消毒が出来ない方も多いです。簡単で、子供が手が出せない物で、火の心配や消し忘れを心配しない物と言うと電子レンジを思い浮かべる人も多いと思います。理論的には水を沸騰させる事が出来て、温度を維持出来るのであれば煮沸消毒が可能だからです。
電子レンジでの煮沸消毒は危険?
理論上では出来る煮沸消毒ですが、現実には危険な為実用には向きません。火を使う訳でもなく、四方を囲まれた箱状の中に入れるから安全と思いがちですが、思わぬ危険が潜んでいます。
レンジ内で温められたお湯は沸いたように見えなくても高温になっている事があり、振動で突然沸騰する事があります。他にも火と違い加減が調整でいないので沸騰状態を止められない為レンジの中が水浸しになるという欠点もあります。その為、煮沸消毒は理論上は出来ますが、危険なのでレンジでは出来ないのが実際のところです。
電子レンジで煮沸消毒出来ると聞くけど?
レンジを使っての消毒には確かに水を使う物があり、専用のグッツも売っています。レンジに入る容器に水と消毒対象物を入れレンジで一定の時間加熱する事で殺菌できる上に安全を考えた設計になっている為余程の事がないと怪我をする事はありません。
しかし、正式に煮沸消毒をするとなると消毒する物がお湯の中に入っていて沸騰しているかそれに準じた状態をいい、レンジ用のグッツは残念ながらお湯につかる程水を入れてレンジでの加熱はしません。
少量の水を入れる事で沸騰を沸騰を促し、出た蒸気で滅菌するというのがレンジでの消毒の方法になります。つまり、レンジでの消毒の方法は正確には煮沸消毒ではなく、蒸気で消毒する蒸気消毒になります。
種類別煮沸消毒のやり方とは?
煮沸消毒には細菌やウイルスの耐性や消毒する物の耐熱性によってやり方や、温度、時間が変わってきます。さらには使う鍋にもよって湯の沸騰の仕方が変わってきます。煮沸消毒のやり方を間違えると火傷をしたり、大惨事になるので消毒する物によって消毒の方法を変える事を忘れないようにしましょう。
煮沸消毒で起こる危険性って?
煮沸消毒というと特別な鍋を使った方がいい気がしますが、実際には何の鍋でも大丈夫です。しかし、時折爆発を思わせる様な沸騰が起こる事があり、これを突然沸騰するので突沸といいかなり危険な状態です。火傷や、煮沸消毒している物が壊れたり、乞われなくても飛び出したりする可能性もあります。
突沸は沸騰時、水分の中にある水蒸気を外にだす空気が不足している為に起きるので、水を入れる時に高い位置から入れたりよくかき回したりする事で水蒸気を外に出す為の空気を水中に含ませ突沸を防ぐ事が出来ます。
哺乳瓶の煮沸消毒の方法って?
哺乳瓶には昔ながらのガラスの物や最近増えてきたプラスチックのものがあります。ガラスの物は煮沸消毒しても大丈夫ですが、プラスチックは注意が必要になってきます。中には消毒液での殺菌を対象にしている為、高温に対応していない物もあり煮沸消毒に向かない哺乳瓶もあります。必ず、耐熱温度の表示を確認してから煮沸消毒する必要があります。
ガラスの哺乳瓶の煮沸消毒ってどうやるの?
ガラスの哺乳瓶はそのほとんどが厚みがあり対応しているものが殆どですが、煮沸消毒の方法を間違えなければまず割れる事がありません。たっぷりの水の入った鍋に哺乳瓶をつけます、この時に哺乳瓶は立てた時に口の上に水が余裕を持ってきているか確認してから火をつけ沸騰させます。
この時、哺乳瓶の乳首とキャップは耐熱温度や時間の注意がなく煮沸に問題がなければ一緒に入れてから10分~15分煮沸消毒します。それから乳首やキャップに耐熱温度、耐熱時間の指定がある時にはそれに従い、沸騰後に入れてもかまいません。ただ、瓶は急激な温度変化で割れる恐れがあるので必ず水から入れて煮沸消毒しましょう。
プラスチックの哺乳瓶の煮沸消毒の方法は?
プラスチックの煮沸消毒の方法と瓶の煮沸消毒の方法は基本的に同じです。ただし、プラスチックの哺乳瓶の場合耐熱温度と時間が指定されているので必ず確認した方が事故にならずに済みます。
プラスチックの哺乳瓶はガラスの物に比べて傷がつきやすい為、その傷に雑菌がわきやすくしっかり汚れを落としてからの煮沸消毒になります。
哺乳瓶を煮沸消毒した後拭いてもいいの?
初回公開日:2017年09月20日
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